こんにちは。
ラーニングエッジの松江です。

本日は、
「15,000円払ってまでフランス料理を食べる意味」
というテーマでお話します。

ミッドタウンにもお店を構えるパティシエの
鎧塚(ヨロイヅカ)俊彦さん。

今では日本を代表する一流パティシエですが、
下積み時代には色々な失敗をしたそうです。

そんな中で当時の料理長に言われた言葉に
衝撃を受けたといいます。

その言葉が、
「1杯500円のラーメンでも腹一杯になる。
でもお客が15,000円払ってまでフランス料理を
食べる意味を考えろ」でした。

そこで鎧塚さんは、「味だけでなく、五感全てを
満足してもらえればいいんだ」と考え、

お客様の目の前でスィーツを作ることで、
舌と目で楽しむ以外にも、調理中の「音」や
スポンジが焼きあがる「匂い」までもを楽しんで
もらえるお店をオープンさせました。

そして鎧塚さんは言います。
“ケーキでお腹を満たすことはできないかもしれないけど、
 心を満たすことはできる”と。

ラーメンもフランス料理もケーキも、
食べ物だからといって、お客様は必ずしもお腹が
満たされることだけを望んではいないのです。

500円でお腹が満たされるのに、30倍の金額を支払って
食事をする理由。

それは、その15,000円の料理にお腹を満たす以外の
価値があるからです。

ここで、世界No.1マーケティングコンサルタントの
ジェイ・エイブラハムが
自身で所有する高額なスーパーマーケットについて
述べている話をご紹介します。

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 “私の持っているグルメ・デリカテッセンでは、
  価格を近所のライバル店より20%から30%
  高く設定していた。もちろん、同じ商品を
  揃えている隣のスーパーマーケットよりも高くだ。

  それでも、私は商売上々で、店は繁盛した。
  どうしてそんなことが可能なのだろう?

  最高のフレンドリーなサービスを提供し、
  顧客の名前をいちいち覚えることによって
  可能になるのだ。そして、過剰なまでに品質に
  こだわること。これらのことがとても大きい。

  しかし何より、私たちは顧客が本当に求めている
  ものを提供しているということを宣伝した。   

  私たちの商品がいかに高品質か詳細を述べ、
  それが彼らにとって何を意味するのか説明した。”

  『エイブラハム・マーケティング・バイブル2』(Mr.X著)

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世の中が、ある特定の商品をより安く手に入れたい
という人で溢れていたら、きっと上記のジェイの
お店は成り立ちませんでした。

ですが、とても繁盛したという事実をみてもわかるように、
人々はその商品を手に入れることだけを求めている
わけではないのです。

それは食べ物だからといってお腹が満たされることだけを
食事に期待していないのと同じですね。

値段が高くても、
▼目利きの大将が選んだ活きがいい魚を買える魚屋へ行く。
▼故障したときは素早い対応をしてくれる街の電気屋さんで買う。
▼10%のサービス料を取られても、料亭で食事をする。

値段が高くてもそのお店を選ぶ理由は、商品以外の
サービスに価値を感じているからに他ならないのです。

では、同じような商品を競合の方が安く販売しているのに、
お客様があなたの商品を購入してくれる理由(価値)は
何だと思いますか?

食べ物であってもお腹を満たすことができないケーキが
心を満たすことはできるように、

価格の安さではなく、あなたが満たすことができる
お客様のニーズを強く提示してみてください。

そうすることできっと、さらに多くのお客様が
あなたの元を訪れてくれるはずです。

お客様は商品そのものだけに価値を感じているのでは
ないのですから。



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本日もお付き合い頂き、ありがとうございました。
今日の内容を、どのように活かしますか?

是非ノートに書き留めたり、他の人と話したりして、
アウトプットしてみてください。

悲しいかな、人は、
「自分が話したことしか覚えていない」生き物だそうです。

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むしろ大歓迎です^^

読者様からのコメントに学ばせて頂きながら、
より多くの方々にとって
役に立つブログを作って行ければ、と思います。

よろしくお願い致します。