こんにちは、
「売れる仕掛け」事務局の中澤です。

突然ですが、

AIDMA(アイドマ)の法則と言うものがあります。

このメールを読まれている方であれば、
ご存知の方も少なくないと思います。


1920年代にアメリカで提唱された、
広告宣伝に対する消費者の心理プロセスを
示したものです。

1.Attention(注意)
2.Interest(関心)
3.Desire(欲求)
4.Memory(記憶)
5.Action(行動)

このそれぞれの頭文字をとってAIDMA。

他にもAISASであったり、AISCEASであったり、
法則が進化、変化しているのですが、
もしご興味があれば調べてみて下さい。


そして、この法則の変化はさらに続き、

「AISASの次はSIPSの時代」と提唱する
広告プランナーもいます。

1.Sympathy(共感)
2.Interest(興味)
3.Participation(参加)
4.Share(共有)

共感して、興味を持ち、参加し、共有する。

という法則です。


行動がありません。


「一体どこで買うんだ?」

と思うかもしれませんが、
今最も勢いのあるマーケティング手法である
コーズリレーティッドマーケティングという手法を例に
ご説明します。

※この法則。最初がSから入りますが、
共感を得るにもまずはAが無ければ共感も生まれませんので、
私としては「ASIPS」が良いと思ってます。


アメリカンエキスプレスは、コーズリレーティッドマーケティングの
「元祖」と言われております。

一体どのような手法かと言いますと、

顧客をある「大義」を持って巻き込み、売上アップを図る手法です。
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アメックスが行ったキャンペーンはこうです。

「自由の女神修復資金寄付キャンペーン」

「アメックスユーザーがカードを一回使用するごとに1セント、
自由の女神の修復費に寄付」するというもの。


結論から言いますと、新規ユーザーは45%アップ。
利用回数は28%アップ。

4年間で2,100万ドルを集めました。


アメリカ人のシンボルである自由の女神を修繕したい、
という大義で「共感」を得て、興味を持ち、

更にカードを使う事でその修繕活動に「参加」出来るのですから、
他のカードを使うなら、アメックス、という事になります。

購買やサービスの利用を通して、「参加」するのです。


ヴォルヴィックの「1L for 10L」や、
パタゴニアの「売上の1%を環境保護活動へ」
等も、有名です。

購買を通して会社への共感と社会貢献を満たす。

Twitterやblog、SNSなどのソーシャルメディアの普及により、
今後このような購買体験が広がることは想像できます。


ここで例に出した企業は全て世界的大企業ですが、
このコーズリレーティッドマーケティングは、
決して大企業だけが出来るわけではありません。


ある地域であれば、

「売り上げの1%で地域のチャリティーイベントの開催費にします」

という事も出来るかもしれません。



ポイントは、

★お客様が「共感」し、
★購買によって参加出来る

という、仕組みです。


是非、1時間でもお時間を取って、

「自分のビジネスではどのような事が出来るか?」

を考えてみて下さい。


とはいえ、いきなり、

「早速コーズリレーティッドマーケティングやろう!」

と思っても、そう簡単には出来ません。


なぜなら、その施策によって、

新規顧客を集めたいのか?
リピーターを作りたいのか?
利益を出したいのか?

等と、目的を明確にして、それに沿ったマーケティング戦略を
構築した上でコーズリレーティッドマーケティングを
実践しないと、効果を最大限に発揮できないからです。


いくら社会貢献とは言え、自身の会社が大赤字になって、
社長も社員もひーひー苦しくなっては意味がありません。

ですので、自社もWIN、お客様もWIN、地域もWINの
三方良しの「仕組み」を作る必要があります。

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