平素よりお世話になっております。
セミナーズの荒井でございます。

本日も、明日よりお役立ていただけるような情報を
お伝え出来たらと思います。

よろしくお願い致します。


さて、私事ではございますが、
最近、体を動かすことがマイブームです。

日ごろオフィスでパソコンに向かって仕事をしていますと、
体を動かす機会が減ってきまして、おなか周りに危機感を感じ始め、
「このままではマズイ」と、ジムに通い始めました。


あなたはゴールドジムをご存じでしょうか?
ゴールドジムは、世界30カ国、650カ所で、会員数300万人という、
世界最大級のネットワークを持つ、フィットネスクラブです。

http://www.goldsgym.jp/


日本でも、多くのアスリートが利用しているジムであり、
日本にあるゴールドジムの中でも、最も有名なものが、
東京の原宿にあるゴールドジムです。

この、表参道沿いにあるゴールドジムは、昼夜を問わず賑やかで、
多くの人々が汗を流している事が印象的なのですが・・・・・


実は、私が通っているのは、このゴールドジムではなく、
ゴールドジムの目と鼻の先に、ひっそりとたたずむ、
こじんまりとした小さなジムなのです。


「世界的に有名なジムの近くだと、潰れてしまうのではないか?」

と思われるかもしれません。

知人の紹介でこのジムの事を知った時は、私もそう思いました。


しかし、実は、この小さなジムには、
超大手ジムとの住み分けを可能にする、
「あるカラクリ」があったのです。


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あなたのお客様は誰?/現状を把握し、強みを見出す
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実は、このジムのトレーナーは、皆、
英語のみでレッスンを受け付けています。
ホームページもすべて英語です。

http://chikaracrossfit.com/


トレーナーとのコミュニケーションも、もちろん全て英語。


英語でコミュニケーションを取らなければならない理由は、
初めは、ただ単に、トレーナーが日本語を話せないからだったのですが・・・

数年間、英語でトレーニングを教えている事によって、
自然と、このジムに集まる客層に、変化が生まれてきたのです。



まず、英語でのトレーニングを続けていた事で、
日本に滞在するアメリカ人が、ジムに通うようになりました。


その後、アメリカ人のコミュニティの中で、
口コミ的にそのジムの事が知れ渡り、
日本のアメリカ人の間では有名なジムとなったのです。


また、口コミは、twitterやFacebook等のインターネット媒体を通して、
海外にまで及んだようです。

その影響もあってか、ジムの利用者の中には、
出張で一時的に日本に来るアメリカ人も多いようでした。

そして、出張で日本に来るアメリカ人には、
有力者が多く、その人々の紹介で、
海外のメディアにも取り上げられたりもしているようです。



わらしべ長者のような話になってしまいましたが・・・

話をまとめますと、
ゴールドジムは、「日本人が体を鍛えるために集まる場所」です。
しかし、上記のジムは、「体を鍛えたいアメリカ人が集まる場所」なのです。

したがって、それぞれに集まる客層が違うため、
住み分けがうまくいっていると言えるのではないでしょうか。



さて、ここで私が言いたいのは、決して、
「ターゲットをアメリカ人にする」とか、
「口コミマーケティングを実行する」とか、
「twitterやFacebookをうまく使う」という事ではありません。


重要なのは、「お客様は誰か」を把握する事であるという事です。
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そこには、中小企業や個人事業主が、
大手競合企業に影響されずにビジネスを展開するための
ヒントが隠されています。


あなたも心当たりがあるかもしれませんが、
大手競合企業の進出は、中小企業や個人事業主にとって、
脅威以外の何物でもありません。

時代が変わり、大手企業がシェアを奪っていく現状。

これを生き抜く術を心得ているかどうかで、
成功できるかどうかが変わってきます。


その術の1つが、お客様の属性を知る事。

そして、独自の売りであるUSPを知る事です。


例えば今回ご紹介したジム。

きっかけは、「トレーナーが英語を話せなかった」という偶然でした。

しかし、その偶然が、数年の時を経る事で、
「アメリカ人が集まる、アットホームなジム」
というUSPに変化したのです。


なぜ、今のお客様が利用してくれているのか?
なぜ、競合ではなくて、自社の商品を買ってくれたのか?



これを知ることが、現状の経営へのテコ入れになるかもしれません。

ぜひ、ご自身のビジネスに
あてはめて考えて頂けたらと思います。


最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
今後ともセミナーズをよろしくお願い致します。

セミナーズ事務局
荒井 正博