最初に申し上げておきますが、私は医療を否定している訳では御座いません。

 

だけど今回は少しギリギリの線をお話し致します。

 

 

「巻き爪や魚の目は病院に行けば良い?」

 

 

巻き爪や魚の目・角質に関してはまだまだ

「フットケアサロン」という物の存在が有ることを知らない方が大勢いらっしゃいます。

 

 

フットケアサロンはその名の通りフットケアを専門的に行います。

 

技術的には医師にも行っていない方法でケアや補正、矯正をすることもあります。

(※医療行為ではないので「診察・治療・保険診療」は行いません)

 

時間に関しては約30分~60分(角質ケア両足)が主流だと思います。

 

 

これを病院で行うとなると、かなり無理があります。

 

1日に何十人、何百人も受診されに来られるので、1人に30分以上時間を掛けるのはまず不可能です。

それは仕方ありません。

 

 

ですので、この機会に一人一人にじっくりと時間を掛けてケアが行える

 

「フットケアサロン」という存在があるのを覚えて頂きたいです。

 

 

 

さて、冒頭に書いた件になります。

 

率直に申し上げますと

 

 

単なる巻き爪や魚の目で病院に行くのはお勧めしません。

(皮膚疾患が伴っている場合はまず治療が必要です)

 

 

 

例えばこの方の巻き爪

 

 

 

長年巻き爪で悩まされており、外科で爪を根本まで切ってもらっていました。

 

切るのは良いのですが、爪は支える皮膚などが無いと巻いていく習性があります。

 

ですので、長年外科で切ったもらっていた結果がご覧の通りです。

 

 

 

 

こちらの方も同じで病院で切ってもらっていました。

条件はほ上の方とほぼ同じです。

 

 

 

これほど根本まで食い込んでいると真っすぐになるまではかなりの時間を要します。

 

 

片方の爪のみを切る「部分抜爪」

(爪を根本から切ったり引っこ抜いたりする)

 

そして全部の爪を剥がしてしまう「全抜爪」

 

 

病院ではこの方法を行っているのが多いかと思います

 

 

しかし

普通の巻き爪では爪を根本まで切ったり剥がしたりする必要は全くありません。

(爪の状態や爪母(爪の根元の部分)に異常が見られたりする場合は必要となる事もあります)

 

 

後々生えてくる爪の状態に影響が出るかもしれません。

 

 

 

 

 

あとは皮膚疾患(イボ)などです。

 

 

こちらは小学生の女の子の足です。

 

 

 

実は保護者の方からお話を伺った時点では、魚の目が出来るであろう条件は揃っておりました。

しかし、病院で見てもらったが全然治らなく、むしろ悪化している気がするとの事でした。

まずは見ないことには分かりません。

 

 

 

ちなみにこれは魚の目ではありませんでした。

イボなどの皮膚疾患の可能性が高かったので、皮膚科を紹介しました。

 

 

 

皮膚疾患と魚の目を見分ける簡単なポイントとしては

 

 

・表面に黒い点々がある、若しくは、白くザラザラしている

・基本的には痛みは無く、気づいたら出来ていた

・魚の目特有の透明な「芯」が見えなく、内部の皮膚が盛り上がっている

 

 

この様な状態だと皮膚疾患の可能性が高いのでサロンではケアできません。

病院で治療が必要となります。

 

 

私は高校生以下の方からの魚の目のご相談が来ると、まずは皮膚疾患等を疑います。

学生さんでも革靴が合わなくて魚の目が出来ることもありますが、魚の目ではないことの方が大多数です。

 

 

 

今回私が言いたいのはこんな事ではなく、これを診察した医師に問題があります。

 

大した問診やカウンセリングもせずに少し見ただけで

 

「これは魚の目だから、このふやかす薬を貼っとけば治るよ」

 

という医師があまりにも多すぎます。

 

しかも最近知ったのが、国内のみならず海外の医師にも同じ様なことを言われた方がおりました。

 

 

イボなどの皮膚疾患にスピル膏などのふやかす薬を塗ったり貼ったりすると逆に悪化します。

範囲が大きくなったり、痛みが酷くなったりします。

 

 

 

 

では何故そんなやり方をするのか?

 

 

その答えはたった一つ

 

「医師が治療方法やケア方法を知らない」

 

とりあえず切っておけば良い、薬を貼ってふやかしておけば良い、という考えの方が多いのです。

 

 

 

 

当たり前ですが、すべての医師がそういう診断を行っている訳ではありません。

 

しっかりとした診断を行う医師もおります。

 

私のサロンでも皮膚疾患の疑いがある方は皮膚科へ依頼することもあります。

 

 

 

 

大事なのは医師が自分に納得する説明をしてくれるかになってきます。

 

 

納得できない場合は

 

・セカンドオピニオンを受ける

・フットケアサロンで見てもらう

 

などもお勧めいたします。

 

 

フットケアに対する正しい知識が広まってほしいですね。