TSUTAYAでマンガを借りたんだけど、うちの愛読書のラララが、なんと最終巻だった・・・
愛読していたマンガが最終巻を迎えるって、なんか寂しい・・・
常に色んなことが起こりまくるマンガだった。
主人公が専業主夫と言うことで、共感出来る部分もたくさんあった
今まで、楽しませてくれたりかり感動をありがとう
※ネタバレ有り
「ラララ 10巻」 金田一蓮十郎
前回までのあらすじ
准を養子に引き取り、更に准を捨てた母親が次は赤ちゃんの娘を置いていったため、娘も養子として引き取ることにした。
初めての育児に、四苦八苦する士郎。
そして、子供が増えたことにより再就職を検討する。
母親にそのことを話すと、赤ちゃんはとても可愛かったけど、24時間ずっと一緒にいるなんて無理
と思い、仕事を始めたんだとか。
だが、士郎は子供の世話がキツイから再就職をしたいのではなく、妻の亜衣(外科医)がもし病気や事故で働けなくなった場合金銭的に困ってしまう・・・
と心配しての再就職をしたいと言う気持ちだった。
仕事をするには、まずは保育園を探さなければ・・・
と思ったが、働いてないとまず保育園に入れることすら難しい
が、たまたま待機児童がいない地域に住んでいたため、預けることが出来た。
士郎は保育士さんの偉大さに尊敬と感謝が溢れ、自分も保育士になろうかと考えた。
が、調べると保育士になるには専門学校に2年は行かなければならない・・・
保育士にはなりたいが専門学校に行くにも時間とお金がかかるし、だったら保育園の時間内に出来る他の仕事を探そうかと考えていた。
亜衣と相談し、亜衣はあっさり再就職を受け入れた。
士郎は、自分が専業主夫でなくなることにより、今までやっていた家事がおろそかになってみんなに負担がかかるんじゃないかと心配していた。
そして、保育士になりたいが時間や金銭面を考えると、今就職出来そうな仕事を選ぶべきかと悩んでいた。
が、亜衣は
「誰か1人だけが我慢した状態で問題ない家庭になるって事は、それは問題ありの家庭だろう」
と言った。
亜衣は給料が高いので、士郎の専門学校の費用も出してくれた。
最初は
リストラ
彼女に振られる
美人に拾われ結婚
専業主夫
近所の子供を引き取って子持ちになった
その妹も引き取って4人家族
再就職
と言う感じだ。
まさか、自分がこんな人生を歩むとは、思ってもみなかった。
結婚した時は酔ってる時に婚姻届に判を押したのでちゃんと結婚したって気分ではなかったが、士郎は改めて結婚指輪を買い亜衣にプロポーズした。
すでに結婚してるのにプロポーズする意味が分からないと亜衣は思っているが、士郎の気持ちはなんとなく伝わったよう。
そして、赤ちゃんだった娘が小学5年生にまで成長し、お母さんとお父さんの結婚式の写真を見たいと言ってきた。
結婚式は、していない。
娘に理由を尋ねられると、亜衣は正直な性格なので正直に答えた。
「すぐに別れるつもりだったからなぁ。お母さんは、バツイチになりたかったんだ。世の中には、結婚してないとおかしいと感じる者がいてな、結婚しないのとか結婚は良いぞとか、わざわざ言ってくるんだ。それが煩わしくて、1回結婚しとくかって感じでな」
と答えた。
すると、小5の娘が
「他人の人生に干渉してこようとするなんて・・・もっと生き方の多様性を受け入れないと、自分が生きづらくならないかなぁ。人間誰しもマイノリティーな部分ってあると思うんだけどな・・・」
と言いだし、血が繋がってなくても亜衣の元で女の子が育つと、亜衣に似てくるんだなぁと思う士郎。
そして娘が結婚式を提案して来た。
結婚して10年が経ち、今更だが結婚式を上げることに
「結婚は愛がなくても勢いで出来るが、愛がなければ続かない」
と、亜衣が言っていた。
結婚するなら
誰かと共に生活するなら
生きるなら
最悪な日もあればなんだか浮かない日もあるけど
天気が良かった
飲んだコーヒーが美味しかった
大事な人が笑った
さっき観た映画が面白かった
そんな些細な事ででも
気分のいい日にはちゃんと浮かれて
ラララ と歌ったりしながら過ごしたいと思います
なんか、最後うるっと来ちゃったよ・・・
自分が結婚したり専業主婦してるから余計に思うことだと思うけど、夫婦や家族の大切さやありがたみを、凄く感じられた
共感したのが、保育園入れる時って、ホント働いてないとなかなか入れられない感じなのよね
うちらは書類が間に合わずにお互い「求職中」って感じで出したけど、運良く保育園に入れることが出来た
もうね、ホント保育園の偉大さが、身にしみてますわ・・・
偉大過ぎるからこそ、うちは保育士にはなれないなと思いました
(子供の顔と親が覚えられる自信がない)
あとね、専業主婦が働きたいってなった場合、どうしても家事のことを考えてしまうのよね。
保育園迎えに行く時間までとか、ツレが帰ってくるまでに食事の支度しなきゃとか・・・
そう考えると、したい仕事より時間の範囲内で出来る仕事を考えちゃう
でも、亜衣が言っていたような
「誰か1人だけが我慢した状態で問題ない家庭になるって事は、それは問題ありの家庭だろう」
と言う言葉が、グッと来た。
うちの父方の祖父は
「家族が平和でいるためには、犠牲者が1人必要だ」
と言っていた。
その犠牲者が祖母で、いつも我慢していた。
祖母がガンで亡くなった時、いつも祖母のことを不作だと言って罵っていた祖父は、元気をみるみる無くしていった。
そして、実家では母親が犠牲者だった。
いや、うちもだいぶ頑張ったけど。
父親も母親のことを
「ボランティアで結婚してやった」
と言っていて、今この有様だ。
母親が家族の犠牲者になることが、当たり前の考えで育ってきた。
だから、ツレが凄く優しい旦那さんに感じる
いや、実際優しいんだけど
だから、このマンガを読んでなんて理解のある妻(夫婦)だろうと思った
我慢が美徳として育てられて来たが、ツレからは我慢する必要はないと言われる。
こんなマイナス思考なうちだけど、ちゃんと小さなことで幸せは感じてるんだ
ツレといるだけで楽しいし、小春の寝顔を見るだけで可愛くて癒やされる。
美味しい物を食べたりコーヒーを飲んだり。
読書したりアニメ観たり映画観たり・・・
昔は何を食べても何も感じなかったり、何を観ても何も感じなかった。
そんなうちが、美味しいと思えたり楽しいと感じられる。
ツレが、結婚して幸せと言ってくれる。
離婚は絶対にしないと言ってくれる。
早く家を出たいがために結婚したけど、この結婚は当たりだ。
先程のセリフにも書いたけど
「結婚は愛がなくても勢いで出来るが、愛がなければ続かない」
まさに、そうだなぁと思った。
心に染みる、最終巻でした・・・