タイトルを観た時、どんな話かさっぱり想像がつかなかった
でも、本を読んだらタイトルの意味が分かった
これは、双子の男の子の物語です
そして、虐待シーンも多くて、読んでるのが苦しくなる(感情移入し過ぎ
※ネタバレ有り
「フーガはユーガ」 伊坂幸太郎
優我と風我と言う双子の兄弟は父親から小さい頃から暴力を受けていた。
母親も暴力を受けていたが、子供が暴力を振るわれても見て見ぬフリ。
風我が父親から暴力を振るわれいていて、自分が風我の代わりになれれば・・・
と思い、油を頭から被った。
その時、全身にピリピリとした物を感じ、本当に風我と入れ替わることが出来た。
父親は、油まみれになった優我を掴むことが出来ず、なぜ急に油まみれになっているのかと混乱した。
そして優我と風我は、自分達の誕生日に2時間ごとに入れ替わる性質を持っていることを発見した。
なので、誕生日の時はなるべく同じ服を着て、2時間ごとになるべくトイレなどの個室にいるようにした。
優我は高校に行き、風我はリサイクルショップで働くことになった。
初めて、2人がバラバラの生活になった。
そして、風我に彼女が出来た。
彼女もまた、虐待を受けていた。
それも、性的虐待。
より、もっと酷い虐待。
性的虐待より酷い虐待とは、一体なんなのか
風我は彼女を助けたくて、優我と一緒に案を練った。
彼女は両親を亡くし、親戚に引き取られた。
その家の地下で、彼女は裸にさせられて首輪をつけられ、色んなところにコードが貼り付けてあって電流が流れるようになっている。
家の主人が招待した人だけが見られるショーだ。
招待された人は、電流が流れるボタンを持っている。
ボタンを押すと電流が流れ、裸の少女が痛がって悶え苦しむ。
その後、水槽に入れられ水がどんどん入れられる。
水槽には蓋をしてあるので、水がたくさん入ると息が出来ない。
死にそうになる寸前で、水を抜く。
ゼーゼーと苦しむが、また水を入れて苦しめて水を抜くと言うことを繰り返す。
裸の少女が苦しむ姿を見て、楽しむと言うものだった。
風我は、そんな彼女を助けたいと言った。
そして、2人は入れ替わりの時間を見計らって、そのショーを台無しにすることにした。
ある日、優我にも好きな人が出来た。
年上の、シングルマザーだ。
子供の方と少しずつ仲良くなって行ったが、そのシングルマザーと子供といるところを、父親に見られてしまった。
そして、父親はその子供を誘拐して、母親の方に性行為をしないと子供の命はないと脅し家に入れた。
優我は怒って、初めて父親に暴力を奮った。
そして、シングルマザーからは、もう巻き込まないでと言わんばかりに遠ざかってしまった。
そんな話をとあるテレビ企画者に話していたのだが、なぜ優我がそんな話をつらつらとその人物にしているのか
なんかもうね、虐待のシーンが酷すぎて、リアルにこんな虐待ありませんようにって願っちゃったよ
確かに、性的虐待よりあれは酷い
もう見世物だもんね
未成年だと、なかなか親の様な立場の人の元から逃れるって、難しいよね
子供は、虐待受けても家にじっと我慢してるしかないもんね
他の人に助けを求めようものなら、あとで親に何されるか分からないし
親が酷いと、もう産まれた瞬間から積みゲーだよな
食事や服も与えてもらえなかったり、そうなると学校でも友達と距離が出来たりして。
親から離れられる歳になっても、良い人生を送るのは難しい。
進学の問題も、関わってくるしね。
昔ヘルパーの訓練学校に通ってる時、ある人が
「ヤンキーはヤンキーとしか付き合えないし、良い学歴の人とは付き合うことが出来ない」
って言ってたのよ。
愛があれば、そんなの関係ない
なんて当時は思ってたんだけど、そもそもタイプ別によって普段行く場所も違うから、そもそもヤンキーと学歴の良い人は出会う場面が少ない上に恋人になるまで発展しないと言うことだろうか。
子供の頃から酷い生活をしていた人には、幸せになって欲しいなと思った
心が病んじゃうと、幸せでも幸せを感じることが難しいからね
でも「夢を叶えるゾウ」では、幸せになる1番の近道は不幸になることだって
不幸のどん底を味わうと、ちょっとしたことが幸せに感じるって
病んじゃったら難しいけど、自分幸せだなって感じられるくらいの気持ちではいたいね