今更ながらBest of 2006
僕は仕事柄年末年始は激務だったもので、今になって2006年総決算の記事を書きます。
Best album
① Mynameis... / 東京プラスチック
これはもう本当に名盤!!
あり得ない位良い。
切なくて激しくて暗くて、日本語で。ちょっと懐かしくて。
エモ~ポストロック~ハードコア~日本語ロック全てのファンに自信を持ってお薦めです。
② キリコ / 僕は評価されない音楽家
これは正直こんな上でいいのかと思うけど・・・
問題作だしたくさん聴いたし。
歌詞が!!!歌詞が!!!歌詞がーーーーーーー!!!!
とにかく歌詞がヤバい、日本のヒップホッパーの8割を敵にしてるだろうな。
YO!!リアルな~なんちゃら♪みたいなラップに疑問を持ってる人は絶対聴いた方がいいです。
うおー、すげー!
でもきもーい。
それが僕の正直な感想でした。
カッコイイと悪い、その境界線ギリギリな感じが素晴らしい☆
③ Not2belikesomeone / Tragic orchestra
また新たに京都から日本が世界に誇れるバンドの登場という事で心が震えました。
激重の分厚いゴリゴリのリフやビートダウン、モッシュパートがありつつも叙情感たっぷりの展開に完全にやられました!!
またこのVoは凄い。
地響きのするようなデス声から空気を切り裂くようなシャウトまで簡単にやってのける。
抜群とはいえないけどメロディーも歌える。
これはもう全ハードコアファン必聴ですね!
東京に来たときはオールドスクールのファンにも結構ウケが良かったそうです。
④ Ino hidefumi / Satisfaction
何これ!?めちゃめちゃかっこいいじゃん。
フェンダーローズにドラムとベースのシンプルな編成のJAZZ?アルバム。
でもインストのヒップホップとかエレクトロニカに近い感じがするからさあ大変!!
一日1回は聴かないと調子が出ないくらいになってしまった、中毒性の高いアルバムです。
皆が知ってる曲のカバーとかも入ってたりして、それがオシャレなアレンジになってたりして、そういう面でも非常に楽しい作品に仕上がってます。
サブカル好き、アングラ好き、オシャレ好き、そんな人が普通の人が読まない本を読みながら普通の人が飲まないお茶とか飲みながら聴いてそうな感じ、ちなみに僕もその一人(笑)
⑤ 環ROY / 少年モンスター
ダメレコの一員、環ROYの1st。
これが予想以上に聴きやすい、そしてポップ!!
何か可愛い。
センス抜群!!
こりゃー、メジャーに出たら売れちゃうんじゃねーの??って感じ。
耳馴染みの良さはリップやらキックやらに通ずるものがありますよ。
でもどこかひねくれてる、ねじれている。
他に似たタイプのMCはいないし、存在感あるし、独特の韻の踏み方やフロウがたまりません。
そして何よりダメレコだから1000円!!
今すぐ買いに行きなさい!!
⑥ CRYSTAL LAKE / Dimension
今や168系列の顔になったんじゃないでしょうか、飛ぶ鳥を落とす勢いの彼ら。
State craft直系の叙情派メタルコアです。
重い所はとことん重く、邪悪に。
切ないところは切なくエモく。
そしてお決まりのスポークンワード。
基本に忠実に、だけどもはやフォロワーとは言えないレベルです。
音圧に耳を持って行かれ、叙情感に心を持って行かれます。
僕の中ではLOYAL~よりはるかにカッコイイです!!
素晴らしい。
⑦ Mono / You are there
非常に美しい作品です。
Mogwai以降のバンドでは確実にトップだと勝手に決めちゃいます!!
ハードコア勢もそうだけど、こんなバンドが日本にいて日本人は誇りに思わないと。
てか、Mogwaiが轟音を多用しなくなった今、静寂~轟音の美しさを背負って立つのは間違いなくこのバンド。
美しく静かなパートから壮大で轟音な展開まで、もうこれはクラシックと比べても大差がない世界観が構築されています。
世界観や雰囲気で言えばMOGWAIより既に上でしょう。
日本が世界に誇る最高のバンドです!!
⑧ Envy / Insomniac doze
既に大御所ですが。
Mogwaiのアルバムにも参加してますしね、ワールドワイドですよ。
ここ数年でえらい音楽性が変わっていい意味でも悪い意味でもMOGWAIっぽくなっていますが。
僕はこの変化は進化と捉えてます。
今回のアルバムはそんなに暗くないんですよね、結構聴いてて心地いい!
静寂~轟音っすね。
そして叫び!!
前作までの暗くヒリヒリしたところから抜けて、どこか暖かみすら感じる作品になってます。
激情がすきな人は物足りないかもしれませんが・・・
⑨ Cleave / Pay the price for love
関東の活きの良いメロディックハードコア~モダンオールドスクールバンド。
歌は上手いとは言えないけど、この速さ、タイトさ、切なさは、他のこの手のバンドより頭一つ抜けてます。
結構聴きやすくていいんですよねー。
特にHeaven in her armsのVoがスポークンワードで参加してるM2はヤバスギ!!
普段英語のみの歌詞のバンドに日本語のスポークンワード。
この化学反応は耳が常にゾクゾクしっぱなしでした。
⑩ Deftones / Saturday night wrist
大御所、もう貫禄充分。
世界観充分。
申し分なし。
相変わらずエロイ。
安定感があり、多少聴きやすくなった感もあります。
分厚いグルーヴにタイトなリズム、エロエロのヴォーカル、たまに劈く咆哮。
この独特の音作りはパイオニアであり、フォロワーを寄せ付けません。
今年はこうやって見ると本当に色々な音楽をバランスよく聴いていた1年だったと再確認です。
ハードコアは勿論、ポストロックにヒップホップ、クラブジャズまで。
他にも載せたかったアルバムは山ほどあるんだけどなぁ。
今年は日本の若手ハードコアも活きが良いのたくさん出てきたし、ポストロック方面も非常に充実してたし。
日本のハードコアはオールドスクール勢の台頭が目立ち、ポストロックはMOGWAI以降の静寂~轟音のインストロックの新生が多く出てきました。
2007年も僕の耳をゾクゾクさせてくれる音楽がたくさん出てきてくれることを祈ります。