UMUT OPENLABlog  -2ページ目

UMUT OPENLABlog 

東京大学総合研究博物館で開催されている特別展示「UMUTオープンラボ 建築模型の博物都市」学生実行委員のブログです。

こんにちはひらめき電球
10月に入り、とうとう常設展期間になりました!!これまで来てくださったお客さま、本当にありがとうございましたキラキラ
展示自体は年内もずっと続きますので、平日にお時間のある時にはぜひいらしてくださいね晴れ
我々学生実行委員はというと、多くの者が授業開始になりましたショック!また恐ろしい設計課題に追われる日々がやってきそうです叫び


そんな私たちですが、授業の合間や土日を使って模型作りをしていきたいと思っていますチョキ今日もお昼休みに博物館にやってきましたニコニコ

10/1工学部2号館
工学部2号館:新しい建築部分の、前に作ったものとほとんど同じボリュームを作っています。この2つをブリッヂでつなぐので、床の高さが精度よくそろうようにするのがポイントですひらめき電球同じものを何個も作るのは、意外と根気のいる作業なのです猫村1

10/1ルーブル美術館
ルーブル美術館:外壁を作っているところです。今日は建築学科の人が来てくれて開口部を切るのを手伝ってくれましたひらめき電球



また、今日は松本先生によるギャラリーツアーが行われましたキラキラ平日でしたが、お客さんも来てくださいましたニコニコ特別展示1日目は無事終了といった感じですひらめき電球



それから、9月28日に行われた難波和彦先生のレクチャ内容を簡単にお知らせしたいと思います。
「箱の家からエコハウスへ」という題のレクチャで、主に先生の実作の流れを追っていきながら、先生自身の建築観を見せていただく形で進んでいきました。

難波先生は、ウィトルウィウスの唱えた建築の2要素「強・用・美」に加えて「環境」が必要である、とおっしゃいました。難波先生は「箱の家」という住宅のシリーズを100作以上設計してらっしゃるのですが、そこでも積極的に環境に関する取り組みがなされています。
箱の家は3つのステージに分かれています。ここではその3つを追ってみましょう。

・第一ステージ
記念すべき「箱の家ー1」は、この後の箱の家シリーズの原型となるものでした。コストを抑え、都市の住居として最低限の機能を実現するという条件からうまれたそうです。
大きな特徴としては、家全体が一室空間になっていること、深いひさしが設けられていること、外に対して大きく開口がとられていることなどが挙げられます。
難波先生曰く「家族同士であっても壁で仕切ることに依存せず、話し合いによって音やプライバシーの問題を解決していくことが重要」だそうで、実際に箱の家には独立した部屋はほとんど登場しません。
また、2層吹き抜けになっていることで、家全体が空気をコントロールする装置になるメリットもあります。
深いひさしは夏の強烈な日差しをよける役割があります。
大きな開口は、光を取り入れるとともに、街に対してひらくという意味を持っています。曰く「街に対して閉じるのでは犯罪はおさまらない。建築が街に対して開くことで夜道も明るくなり、犯罪者が隠れにくい環境ができ」ます。

この第1作でできたプログラムをもとに、第1ステージでは様々なバリエーションが展開されていきました。主に在来の木造と、鉄骨のシリーズとなります。


・第二ステージ
第2ステージでは、それまでの在来木造と鉄骨造に加え、さらに集成材造シリーズが加わりました。「箱の家-23」からがこのシリーズとなります。ここでは構造のバリエーションがより追求された段階といえます。


・第三ステージ
このシリーズの前身として、無印良品から出されている「木の家」シリーズがあります。このシリーズは難波先生が設計されたのですが、(もう1つの「窓の家」シリーズは隈研吾さんです)ここでは基本的なプログラムは箱の家と同じに、より標準化したものとして作られました。シェルター、スケルトン、インフィルのみを用意し、あとは住み手が「生活を編集する」ことを基本とし、多くのバリエーションが生み出されました。

この「木の家」後の箱の家シリーズがこのステージなのですが、ここでは「サステナブル(持続可能)」が最大のテーマになっています。このシリーズは今後さらに展開されていくそうです。




難波先生の住宅に関する言葉で印象的だったものがいくつかあったので、最後に挙げたいと思います。
・プログラムを変えると、全てが変わってくるが、コンセプトは変わらない。ある必然性を持ったデザインの変化が起こるだけ。
・現実よりも少し厳しい条件で家をつくると、そこに変化(生活など)が生まれる。
・敷地と方位とのずれは多分に活かすべき。
・住み手が話し合って住みこなしていくことが大事である。

などなど。多くのお話を聞けてとても良かったと思います!

更新が遅くなってしまい申し訳ありませんあせる
これからもタイミングが良ければ、学生実行委員が作業している時間帯に遭遇出来ると思いますグッド!
それではまた猫村1
こんにちは音譜

この土日は、2日連続でゲストレクチャが行われました!!
27日の土曜日はJA編集長、橋本純氏によるレクチャ
「枠組みとしての博物館、枠組みとしての雑誌」です。


建築雑誌の編集者がどのような仕事をしているのか、また建築をつくる立場に対するスタンスやこれから求めていきたいことなど、普段は聞けないような面白いお話をしてくださいました。


建築雑誌を編集する編集者は、常に最先端の建築を誰よりも早く発見し、紹介していくという仕事だと言えます。そのためには、常に非常に多くの建築を見ている必要があります。橋本さんによると、一番多い時期で年間200作品(2日に1作品のペース)で見ているそうですえっ


そもそも雑誌JA( The Japan Architect )は、1956年の創刊当時「日本の建築(家)を海外に紹介する」目的で作られました。しかし、日本の建築家が世界で仕事をすることが多くなった今となっては、海外の方から日本の建築を取材に来ることが普通になっているため、創刊当時のスタンスとは若干変わってきたといえるそうです。


建築雑誌が「カタログ的」と言われる場合、しばしばその言葉には批判的な意味が込められているのですが、そこには「雑誌とは何かしら主張をもつもの」という意見があると考えられます。
カタログは「ある枠組みをもつものを分類・整理したもの」ですから、カタログの資料性を鑑みると「カタログ的」というとられ方も悪いものではないということになります。


車の雑誌「CAR GRAPHIC」の創刊号(1962)で、世界最高峰のベンツのある車種の特集が組まれました。それと同じ号に、当時まだ世界的に評価されていなかった大衆車カローラも掲載されました。その2つの車を同時に1つの雑誌に掲載することのこだわりは、橋本さんに大きな衝撃を与えたそうです。
つまり、広い枠組みをとることで、批評的偏りの無いコンテンツを等価に並べることができるわけです。
橋本さんいわく、「壮大な物語よりも、小さなつじつまの合うものの集積の方がよりモノへの愛情が伝わる」そうです。


橋本さんは、編集者を「収集家」と表現されていました。
建築を見る量そのものが基礎体力になり、選り好みせず雑食主義的に多くの作品を見る。そうして見た多くの建築の中で起こっている「変化」を最初に目撃出来るかが最も重要なことだと言います。
誰にも評価されない(しばしば設計者自身も気づいていない)素晴らしいものを見つける責任が編集者にはあるとおっしゃいました。


また、雑誌で何を特集するかについては、ある建築からうけた印象がもとになった場合や、建築家と話していたことから着想したりと、本当に様々なところから出てくるそうです。
そのためにはやはり、常にアンテナをはっていなければなりませんよねロボット
各特集において、建築の「表記法」も考えるそうです。例えば、「風景へ」というタイトルの号では、紹介した建築ごとに、室内と室外が一体になっているのが分かる展開図を掲載したそうです。


最後に、建築家に橋本さん自身が求めていることは「建築と環境について答えを出している建築家はまだいない」ということでした。いま普通に考えられている枠組みを脱した画期的なアイディアがきっと求められているのであるし、新しい枠組みを自分で作るくらいの勢いでいってほしいそうですグー


誰よりも多くの建築を見てきた方ですから、建築に対する視線はとても冷静で、本当に偏りがありません。新しい枠組み、作りたいですね得意げ
レクチャ後、聴講者の方一人一人に橋本さんが「環境について」の意見を求められ、意見の交換も行われましたひらめき電球終了したのは17時半ごろでしたえっ

9/27橋本氏レクチャ

今回はとても貴重なお話が聞けて、本当に良かったと思います!
記事が長くなるので、難波和彦先生のレクチャ報告は次の記事にパー
こんにちは晴れ


今日は松本先生によるスライドセミナ「世界建築紀行2(ヨーロッパⅡ)」が行われました!!
スペイン~ギリシャにかけて、紹介していただきましたひらめき電球その中で、各国の建築や都市を特徴づけるキーワードとともに、おそらく200枚ほどのスライドを見せてくださいました目
やはりイタリアは見るべき建築が多く、他の国よりもだいぶスライドの枚数も多かったようにおもいますえっ


中でも個人的に印象に残ったのは、イタリアの合理主義建築家、アダルベルト・リベラによって設計されたとされているマラパルテ邸です。この住宅はカプリ島の岬に建っているのですが、屋上へ向かう大階段が特徴です。ゴダールの『軽蔑』にも登場しています!ブリジット・バルドーが横たわるシーンが有名です。
ゴダール作品の中でもこの映画は今まで見ていなかったので、見てみようと思います目
建物の写真や映画の1シーンを見ている限りの感想ですが、何ともミステリアスな印象を受けました。何か象徴的なものがありそうです。


今日は平日にも関わらず、多くの方が来てくださったと思いますニコニコありがとうございました音譜


毎日作業しながらスライドで常時流されている世界建築紀行の写真を見ていますが、未だに全部覚えられませんあせる
写真を見てぱっと全ての建築の名前が浮かぶといいのですがにひひ自分が行ったことのあるものや、本で見て印象にのこっているものは分かるのですが、そうでないものもありますあせる



ここで、今日の作業報告です:

9/26メニルコレクション
メニルコレクション:ルーバーが全てつき、ほぼ完成に近づいたようですグッド!影の落ち方が奇麗ですキラキラ


9/26ルーブル美術館
ルーブル美術館:ボリューム模型に外壁がついていったようです目ボリュームを白くしているのは、ジェッソではなく紙を貼っているらしいです!


9/26工学部2号館
工学部2号館:新館と旧館をつなぐブリッヂと、非常階段を作りました!1/300で1段ずつ作るのは結構しんどかったです猫村2手すりはOHPシートにカッターで線を入れたもので再現していますひらめき電球階段はスノーマットを使っています。



そして、本日27日(土)は15時から、JA編集長橋本純氏によるレクチャが行われます晴れ
タイトルは「枠組みとしての博物館、枠組みとしての雑誌」です!
JAは言わずと知れた建築雑誌ですが、その編集長のお話が聞けるとなると、とても楽しみです音譜
みなさんぜひいらしてくださいね!!


それではまた猫村1