☆前回は、結露は空気中に含まれていた水蒸気が、空気の温度低下によって、

水分となってしまい水滴になることをお話ししました。

結露を防ぐには、ずばり室内の水蒸気の量を減らすことと、

空気の冷やされる部分をなくすことです。

室内の水蒸気は、人の呼吸もありますが、これは仕方ありません。

時々換気をするか、換気装置に頼ることになります。

次にお料理での煮炊きです。

シチューや煮物は、ぐずぐずと長時間煮ますので、水蒸気が出てしまいます。

換気扇をつけて排気しましょう。

また、室内で洗濯物を干したり、ストーブも水蒸気を発生させますので、

換気するしかありません。

なるべく、水分が発生することは、気をつけることです。

次に大切なことが、「断熱」です。

建物の構造にかかわるのですが、室内が暖かく、外が寒いと、

ここでも空気が冷やされて結露を発生します。

そして、窓が一番に熱損失が大きいのです。

冬場に窓が曇って、水滴が垂れて困るなんていう方が多いですね。

ガラス1枚で、外気は寒く、室内は暖かいので、ここで空気が急激に冷やされて結露を発生します。

ガラスをペアにするとか、内側に二重サッシと取り付けると、

内部の空気層が断熱の代わりに働き、この暖寒の差を減らしてくれるので、結露が発生しにくくなります。

また、家の床や壁、屋根に断熱材が入っていないお宅も多く、そうすると寒いし、結露も発生しやすくなるのです。

マンションの北側の部屋も、他の部屋より寒いので、結露が発生しやすいのです。

ですから、なるべく室内で水蒸気を発生させないことと、断熱を考えることが解決策になります。

とりあえず、そんな工事できないよ。と言われる方は、

ホームセンターで、窓ガラスに張る空気の入ったシートが売られていますので、

冬場はそれを張ることでも、少しは改善できます。