第23回「大手広告代理店の闇~政府タウンミーティングでずさんな予算管理が判明」 | ズバズバ勝手に裏読み!最新ニュース裏のウラ           就活時事問題対策にもぴったり

第23回「大手広告代理店の闇~政府タウンミーティングでずさんな予算管理が判明」

 
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 政府のタウンミーティングをめぐり、「エレベーターのボタンを

押す人員に1万5000円」など、開催に多額の経費が計上されて

いることが22日、分かった。同日の参院教育基本法特別委員会

で民主党の蓮舫氏が明らかにした。
 同氏によると、2003年に岐阜市で開かれたタウンミーティング

で、内閣府が契約した広告代理店に示した単価表に「会場にお

ける送迎等4万円」「エレベーター手動1万5000円」などの項目が

あった。

タウンミーティングのずさんな予算管理が民主党の追及によって

明らかになったわけだが、これは単なる無駄使いの構図だと思っ

て捉えると全体像を把握し損ねることになる。エレベーター要員

へ手当が1万5000円だと計上されているが、まさかそのままの

金額が本人に渡るはずもない。世間的な相場から言えば5千円

がいいところだろう。残る1万円は担当した広告代理店の懐にいっ

たん「キープ」されることになる。

 

他にも管理費や協力費の名目で数十万円の費用が計上されて

いるということだが、もしも広告代理店で働いた経験があったり、

彼らに仕事を発注したことがある人ならば「ピン」とくる事実が

ある。こうしただぶついた予算計上で余ったお金がどこに流れる

か・・・もちろん広告代理店の収益になることもあるにはあるが、

そうした収益は正当な見積もりの中でちゃんと獲得しているため、

実は上乗せした金額のほとんどは発注者へ還流しているのが

現実だ。いわゆる「キックバック」というやつ。

 

キックバックも最近は色々とうるさいご時勢であるし、広告代理店

も一部上場企業だったりするので、昔のように発注者名義の口座

にそのまま現金で振り込んだりはしない。様々な高額接待になっ

たり、高額な商品に化けたり、商品券になってお歳暮やお中元に

見せかけることも多い。世間的な交際の習慣に紛れ込ませれば、

単なる交際費になるから問題は表面化しにくい。最近増えている

のは怪しげなセミナーに講師役として呼んでしまい、ほとんど意味

のない話を軽くしゃべらせて高額な講師料を支払ういう事例。これ

は形を変えた贈賄でしかない。

 

果たして入札というものがどれだけ公正に行われていたかはかなり

疑問だ。政治家や高級官僚の子女を数多くコネ採用していることで

有名な大手広告代理店は、政府系のイベント運営や広告管理など

をほとんど独占しているのが現状。こればかりは聖域扱いで、入札

参加するダミーの中小広告代理店にもある程度の手間賃が流れて

いるはずなのだ。この大手広告代理店は与党系の選挙対策担当と

しても長年実績があるため、政官ずぶずぶになっているのが現状。

 

裏読み男もなぜ社名をはっきり書かないかといえば、その会社が

怖いからであり、マスコミ各社に絶大なる力を振りかざす存在なの

ががリバー的なその広告代理店なのだ。

 

今回のことが明るみに出た段階で、報道各社は上記の図式など

簡単に予想が付いているはずだが、誰も本気で追及しようとはし

ないのが現実。仮に若い記者が発奮しても上層部から待ったが

かかるのが関の山だ。

 

広告収入に頼らない企業体であるマスコミはほぼ皆無。そんな

報道機関が大手広告代理店の闇を暴けるはずがないのだ。

この問題はある程度は明らかになっていく可能性はあるのだが、

報道が最後まで追及出来ないという意味で、徐々に消滅していく

運命だと裏読み男は予想する。

こんなこと・・・絶対に本業じゃ言えない、書けないのである

 

 

 

 
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