第10回「北朝鮮領土を狙う中国の罠~中国・ロシア、安保理制裁決議を容認か」 | ズバズバ勝手に裏読み!最新ニュース裏のウラ           就活時事問題対策にもぴったり

第10回「北朝鮮領土を狙う中国の罠~中国・ロシア、安保理制裁決議を容認か」

    

   

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北朝鮮の核実験実施発表を受けた国連安全保障理事会の

対応について、ロシアも10月10日、中国に続いて対北朝鮮

制裁決議を容認する立場を表明し、週内採択に向けた動き

が加速化した。

 中露は米国の決議案について、安保理による軍事行動の

可能性を排除し、北朝鮮の核及びミサイル開発阻止に絞った

制裁とすることを要求。日米がどこまで修正に応じるかが焦点

となっている。

 ボルトン米国連大使は同日、米英仏中露と日本の6か国に

よる大使級会合後、記者団に対し、ロシアが「米国案を基本的

に支持した」と明らかにした。チュルキン露国連大使も米国案

について「対象が十分であるか、適当であるか、政治的、外交

的解決の目標に向かうものであるか」を協議していると強調。

中国と同様、制裁決議を容認したうえで、決議案修正を求める

立場を示した。

 

 

 

  


北朝鮮と中国の深い関係を知る人は、ソ連時代とは体制が変わ

ったロシアはともかく、中国の豹変ぶりに驚いている。両国の間

には中朝友好協力相互援助条約という強力な絆があり、何があ

っても北朝鮮を中国が守る・・・そういう構図になっていたのだ。

そもそも北朝鮮は旧ソ連が作った国家だが、地理的・民族的な

関係も深い中国が全力でバックアップしてきた過去がある。

 

1950年に勃発した朝鮮戦争でも、アメリカ軍を中心とした国連軍

が韓国側を援護するのに対して、中国は自国軍である人民開放

軍を朝鮮半島に展開して、北朝鮮の援護に回っている。実質は

米軍と人民解放軍との戦争だったのだ。

 

これまで北朝鮮は何度も国際社会に対して挑発的な行為を行っ

てきたが、国連安保理ではすべて中国の拒否権発動で制裁決議

までは至っていなかったのだ。

 

その中国がとうとう北朝鮮を裏切ったのか・・・誰もがそう考えた。

「やはり核兵器はまずいよな」そう感じる人がほとんどだろう・・・。

 

しかし、中国の本当の狙いは違う。中国は朝鮮半島を自国領土

にしたくて堪らないのが事実なのだ。だからこそ国際的には何ら

メリットがないにもかかわらず北朝鮮を長年援助し続けてきた。

万が一北朝鮮の政治体制が崩壊する時には、一気に占領状態

に置いて、事実上の自国領土としてしまうつもりなのだ。

 

中国人からすれば朝鮮半島が完全な独立国だったことは一度も

ない。歴史的にはいつも朝鮮半島の国家は中国に朝貢してくる

属国でしかない。その意識は今でも同じ。韓国だけはアメリカの

影響が強くて手が出せないが、北朝鮮については属国だという

意識なのだ。

 

そもそも中国はもうかなり前から北朝鮮の領土を狙って実際に

行動を起こしている。たとえば・・・2003年には北朝鮮との国境

警備任務を、武装警察から人民解放軍に変更している。要する

に警察から正規軍隊に交代して戦力をアップしたのだ。現在も

北朝鮮国境地帯には2個師団が駐留している。2個師団あれば

北朝鮮程度の領土ならば占領するのは実に簡単な規模だ。

 

なぜか・・・。中国の公式な説明は「年々増え続ける脱北者への

取締りを強化するため」となっている。そんなもの誰が信用する

ものか。なぜ丸腰の民間人を取り締まるだけのために軍隊が

必要なのか。警察で十分ではないか。しかも日本の警察よりも

はるかに重装備を持った武装警察なのだ。

 

中国はこの頃から「北朝鮮金政権は長くない」と読んでいるのだ。

北朝鮮政治体制の崩壊を見越して、いつでも攻め込めるように

軍隊の準備をしているだけ。誰が見ても明らかなのである。

 

さらにここ最近になり急浮上してきたのが歴史問題。朝鮮民族

が昔、高句麗や渤海という国家を営んでいたことは多くの人が

学校の歴史で習う事実であるし、韓国もその歴史を非常に誇り

としてきた経緯がある。しかし、ここ最近、中国当局は高句麗・

渤海という歴史上国家を、中国の歴史に組み込もうとする動き

を活発化させている。これには韓国当局も大激怒で、何度も

強硬な抗議をしているが暖簾に腕押し。作業は粛々と進行して

いる。さらには北朝鮮地域が古代国家「漢」の時代には楽浪郡

といって中国の一部だった古い事実を強調して、北朝鮮の領土

は元来中国のものだ・・・という主張を強めているのだ。

 

なぜこれほど小さな北朝鮮領土ごときにこだわるのか・・・。それ

はエネルギー問題だ。あまりに急激な発展を遂げている中国は

石油などのエネルギーが欠乏している。喉から手が出るほどほ

しいのが石油。そのためアラブ各国にあからさまな政治的な攻勢

をかけている。実は北朝鮮には大きな油田がある。現在も中国は

北朝鮮から石油を買っている。その代金として支払われる現金が

事実上の北朝鮮援助となっているフシもあるのだ。

 

中国は石油のために北朝鮮を自国領土にしたかがっている・・・。

 

そんなところに北朝鮮が核兵器実験をしたいと相談を内密に持ち

かけてきた。誰が考えても実行すれば国際的な信頼失墜で体制

は崩壊へとまっしぐらだ。しかし中国は「どうぞおやりなさいな」と

答えてしまう。それを真に受けた北朝鮮は、また中国が最後には

守ってくれると信じて核実験を実行してしまう。しかし中国は守ら

ない。このまま北朝鮮政権が崩壊するのを待っている。北朝鮮は

裏切られたのだ。

 

同じ構図はイラクでもかつてあった。イラクのフセイン元大統領は、

クウェートに進行する直前に、アメリカのブッシュ大統領(父)へと

お伺いをたてたらしい。ブッシュ父は「どうぞおやりなさいな」と答え

たという。ところが実際にクウェートに侵攻してみたら・・・真っ先に

イラクに攻撃を加えてきたのはアメリカ軍だったのだ。要するに

イラクの石油権益を狙ったアメリカの罠に嵌ったのがフセインだと

いうわけ。あれだけ彼が頑なにアメリカを嫌う理由はここにある。

 

中国が対外的に発表する声明など信用してはいけない。中国は

確実に北朝鮮を狙っている。あわよくば韓国までも狙っている。

 

北朝鮮が窮地に陥れば陥るほど好都合の中国。日本の新しい

総理大臣は北朝鮮嫌いの強硬派。大歓迎するのも頷ける。

 

もしかすると安倍首相は中国による北朝鮮統治を容認する約束を

している可能性さえある。政治家の裏と表はまったく違う。

 

騙されてれはいけない・・・と裏読み男は思うのである。

    

こんなこと・・・絶対に本業じゃ言えない、書けないのである。

 

 

 

 
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