土曜日の夜はジャイアンツ優勝のパーティーだった。ほぼ、いつもの顔ぶれで始まった野外での飲み会は、衝撃的な結末だった。龍マッキー は家族で、セキネちゃんは銀座からフワフワのドレスで駆けつけた。近所のモトコは田舎からのお土産と酒二本を持ってやって来た。栗ぞうはサッカーのユニフォームを隣のコインランドリーで洗っていた。ジャックはいつものようにチキンをガンガン焼いていた。そしてその時が来た。エンドウマメから差し入れの瓶ビールを酔っ払った浦ぇ門がシェイクした。強く振られたビールは浦ぇ門の親指を押しのけて、ヘイを飛び越えて隣のマンションの駐輪場まで飛んだ。セキネちゃんの高そうなドレスにもかかった。龍マッキーは浦安の阿部のユニフォーム、ジャックは小笠原のユニフォーム、浦ぇ門はジャイアンツのタオルを首に巻き付け、手首には小笠原のサポーターも着けて来た。ここまでは予想もしていた笑い事の展開だった。しかし、最後は深夜0時30分、パトカーが二台、警察官六名がジャックの前の道路に集まった。言わば強制終了に近い結末だった。そんな場面で気づいたのはジャックに話しかけるお巡りさんの顔が楽
しそうで、中を覗いてニコニコしている。『ここは何をするところですか?』得意気に答えるジャックは『ハンドメイドで革細工やオモチャを作って楽しんでますよ』お巡りさんは、子供のように目を輝かせて『いいですね』『楽しそうですね!』とジャックの本名だけを聞いて、110番通報の内容を教えてくれた。通報がなければやっぱり朝まで飲んでいただろうね。タケシと苦笑いして、中日ドラゴンズファンの通報によって解散のタイミングがちょうど良かったじゃないかと納得した。西君はデカいクワガタを披露した。みんな興味津々。リョウナちゃんはクワガタ初対面でニコニコ、ビックリ。満面の笑顔に癒やしパワーナンバーワン。



