氷川女體神社6 武笠 三 | 埼玉いいじゃん。

埼玉いいじゃん。

地元を見なおすためのブログです。

武笠文庫 
武笠 三(むかさ・さん:明治4年~昭和4年)、「さん」を付けると、「むかさ・さん・さん」になってしまいます(^^;

幕末から明治維新かけての女體神社最後の武笠家神主、武笠幸美の長男で、東京帝国大学卒業後、旧制四高、埼玉県第一中学(現:浦和高)、旧制七高で教鞭をとり、明治41年に文部省に呼ばれ、17年間にわたり国定教科書の編纂に携わりました。

氷川女體神社の前にある、見沼氷川公園の中に、唱歌「案山子」発祥の地として、案山子の銅像があり、作詞者は「武笠 三」である旨記されています。

「案山子」は第二学年用として作詞され、明治44年に発表されました。♪山田の中の1本足の案山子♪は、見沼たんぼの風景から生まれたのでしょうか?

そのほかに♪出てこい、出てこい、池の鯉♪「池の鯉」、♪雪やこんこん、あられやこんこん♪「雪」などもありますが、当時は著作権意識が乏しい時代で、「文部省唱歌」「作詞作曲不詳」「詩/文部省」などとされていました。

日本大学文理学部は、古典文学の研究者の蔵書として、武笠三旧蔵コレクション「武笠文庫」を所蔵。2010年5月には一般公開されました。