大阪のおっちゃん『熊さんが「かっぱ」を見た』 偏
熊さんとはうちに夫のあだ名です
毎年うちの家で熊さんの身内が総勢集まって忘年会をしますねん
結婚して24年毎年してる行事ですわ
うちの熊さんだけが身内の中でただひとりの「天然」です
あとは大阪そのものの「シャカシャカ」してるキャラです
我が家に集まると
喧嘩してるんかいな?というくらい凄い勢いですねん
皆が1年分喋らんと「損」みたいに敵を討ってるみたいに喋らはる
この私でさえほとんど喋る暇がない
熊さんはなお更!喋るテンポが遅いので
「アワワワ・・・・」と言う間に忘年会は終わってしまいますねん
波が引いたように皆が食べるだけ食べて!喋るだけ喋ったら!帰っていかはる
大阪はすごい早いテンポだ
嵐がさったようです☆
この「アワワワ・・・熊さん」が天下を取ったように喋る舞台が一度ありましてん。
林業の熊さんは
山のてっぺんで仕事してはる(杉の木を育て管理する仕事)
サラリーマンには絶対向かないキャラの熊さんは
自然と触れ合う仕事しか出来ない人ですねん
山と言っても小高い山でなく太陽に手が届くくらいの高さで仕事することもある。
忘年会で・・・急に熊さんが山で「かっぱ」を見たと
おもむろに話始めたんです
あの口から先に生まれたような身内が一瞬「シ~~ン」となって
一斉に熊さんに集中!
体が皆熊さんのほうを向き!話を聞くぞ!体制になった・・・・
らいこっちゃで!熊さん
どうせ・・・相手にもされない話題だと思ったのに皆がとっついて来たので
熊さん自身が一番驚いたようだ・・・(アタフタ・・・汗・・・汗)
ここで「アワワワ・・・・」と言おうもんなら
気が早い身内が黙ってるわけがない!どつかれるで~
熊さんがぽつりぽつり話始めると
大阪人の身内は「早く喋れ」と言わんばかりにせかす!
「それで?どないしたんや?」と突っ込みが凄い!突っ込みの嵐やわ!
その突っ込みも関係ないテンポの喋り方に
「はよ~言わんかい!」と野次までが飛んだ
熊さんが言うには山のてっぺんには「天につながるような川」が必ずあるという
頂上あたりまでいくと
綺麗な水の流れる川があるという
その川に「かっぱ」が出るという
そこで身内が突っ込まないわけがない
「嘘ついたらしばくで!ピキッ」
まるで脅迫されてように突っ込まれてる
(知らんで~熊さん~)
しかし熊さんは言い張る
「おるねん!見たねん!」と言い張る!真顔だ!
かっぱは思ったより小さくて背中に甲羅があって
顔が「かっぱ顔」だったと言い張りますねん
かっぱは・・・かっぱ顔だという話に納得してる身内に私は笑えた
(ほんまかいな・・・)
あの身内が・・・・あの身内を・・・・黙らせた「かっぱ話」
シ~ンとした静寂を味わったのは24年で「かっぱの話」以来一度もない!
「嘘をつかない・正直・仏様」というイメージの熊さんの話を皆が信じてしもた・・・・
熊さんは「かっぱ話」で一躍スターになった気分のようでしたわ
一生に一度だけスターになった熊さんでしたわ
性懲りもなく、調子に乗った熊さんは翌年もこの話して盛り上げようとしはった
(あほやな~)
見事!あの凄い身内に「去年聞いたわ!」と無視された・・・
大阪人は「とっつく」のも早いが「飽きる」のも早い!
気の早い大阪の社長さんも夢のような神話に弱いようだ
「かっぱ」の話には続きがあるんですが
文字数オーバーなので今日はこの辺にしときます
続き次回で
