本当に好きだから。 | 裏タコス日記

本当に好きだから。



  一目見て、惹かれて。
  近づいたら、どうしようもなくて。
  たどたどしく伸ばした腕は、いつも微かに震えていた。
  触れれば、もっと欲しくて。
  もっと近づけば、もっともっと欲しくて。


  でも、私には似合わないって思った。
  勿体無い、って思った。


  きっと絶対に、
  もっと綺麗で、ずっと可憐で、
  悲しくなるほど、ぴったりのふさわしい人がいるから、って。

  そう、思って、あきらめよう、と、した。

  でも、思い出すとまだ胸が痛いよ。まだ忘れられないよ。
  面影も感触も何もかもまだ鮮やか過ぎて。

  何も考えないで、欲しいって言えてたら、
  何か変わってたかなって、
  思わずに、いられないよ。



友「後悔するよ!?」

ク「だって、無理! 絶対私より似合う人、いるもん。
もっと似合う人の側にいるほうが、いいんだよ……。」

友「何、“好きだから、相手が幸せなだけでいいの…”みたいなこといってんの!
試着までして、そんなに未練たらたらなら買えばいいでしょー!!」

ショッピングに出かけたら、かわいらしい白いワンピースに一目ぼれ。可愛すぎるかと思いながらおずおずと試着。
……微妙……。
でも可愛い。でも似合わない。欲しい。でも似合わない……。


なんつーか、あれです。
小中学時代、バレンタインデー、
教室の前、好きな人を待ち伏せする純情女子学生! 
「あたしなんかにチョコもらったって、迷惑だよ! 佐藤君、もてるもん!」
「でも、今言わなきゃ後悔するよ! ずっと好きだったんでしょ!」
「だって佐藤君、B組の神楽坂さんが好きだって……」
「そんなの関係ない。クロコ(仮名)の気持ちはクロコ(仮名)のものでしょ!」
みたいな(だれだ佐藤&神楽坂)。そんな甘酸っぱい気分でした。

でも買わなかった決定打は、似合う・似合わない云々よりも、
5万円というワンピースの値段です。

無理、サイフの中身的に無理。


少なくともハッキリ「欲しい」と言えていたら、
今月&来月の生活がやや苦しくなったことは確実
でしょう。