EQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。
子どもの無限の可能性を開くためには、マイナス1歳、すなわち胎児のときから、そのことを意識して「胎教」をするのがおすすめです。
3000年以上昔の中国の古典医学書『黄帝内経素問第四十七編』には、
「妊婦が度々驚いたり逆上したりしていると胎病(悪い胎教)になり、胎児は怯え、気の弱い子どもになるので、妊婦は気を静めなくてはいけない」
といった記述があります。
この教えを受けてか、中国を統一して万里の長城を築いた秦の始皇帝の母も、妊娠中は音楽堂まで建てて、気を静める胎教に勤めたと伝えられています。
日本に胎教の知恵が伝わったのは、遣唐使が往来した奈良時代の前期といわれています。
江戸時代には一般庶民に広まり、漢学者の稲生正治は
「懐胎とおぼしき月より、よろず心の慎み深く、露ばかりも悪念無きようにとたしなみ、手足わざいずれもあやまちなきようにして出産を待つ、これを胎教というなり」
と胎教の大切さを強調していました。
EQWELでも胎教を重視していて、親子の心身の健康増進とよりよい発育のために、妊娠中の栄養面・運動面における注意点や、心を落ち着けるリラックス法、胎児への声かけなどを通じて愛情と絆を深める方法などを伝えています。
中でも、胎児の能力開発としては、生後子どもに興味を持ってほしいことを妊娠中にたくさん意識したり、聞かせたり、取り組んだりする方法があります。
「母と胎児は一つの魂、一つの体で生きている」
とはレオナルド・ダ・ヴィンチが残した言葉ですが、西洋でもギリシャの哲学者ソクラテスの母は妊娠中に特に文学に熱中していたという言い伝えがあります[4]。
また、卓球の日本代表選手として、東京五輪の混合ダブルスで卓球初の金メダルを獲得した伊藤美誠選手のお母さんは、美誠選手がお腹の中にいたときにひたすら卓球の解説をしていたそうです。
毎日、世界のプロ卓球選手がプレーする映像を観ながら、トイレットペーパーの芯をつなげた自作の筒をお腹に当てて、お腹の中の美誠選手に実況中継をしていました。
それで美誠選手が卓球好きになったのか、卓球の解説を始めると胎動が強くなったそうです。
お母さんは
「美誠が『卓球の世界チャンピオンになる』という夢をぶれずに持ち続けられたのは、彼女自身がずっと卓球が好きだったから」
と述べていますが、その原点はこの胎教にあったのではないでしょうか[5]。
こういった胎教に関する文化伝統やさまざまな事例はありますが、胎教の効果を科学的に実証していくのは難しいです。
しかし私は、妊婦の心の在り方が、子どもの才能や人格形成に大きな影響を与えていくと考えています。
その視点から見ると、将来子どもに身につけてほしい素養や人格、スキルがあるならば、胎児のうちにできるだけたくさん、それらを伸ばすための環境や刺激を与えるのが大切なポイントなのです。
浦谷 裕樹 拝
[4] 『良い胎教 悪い胎教(1)』 白川美澄
[5] 『子供が夢を確実に叶える方法』 伊藤美乃り
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