《准一さん、どうしたん!》

 

ばあちゃんからかかってきた電話の第一声。

言っている意味が全く分からない・・・。

 

『どうしたって?何の事?』

 

《テレビつけとったら番組のお知らせで准一さんが出とったそ!凄い太っとるやん!痩せるって言いよったのにどうしたん!》

 

『特に理由はないけど、そんなに驚く?』

 

《病気になって薬の副作用でとかやないんやね?元気なんやね?》

 

『うん。元気だから安心して。心配してくれてありがと。』

 

《よかったー!この前、痩せるって言いよったのにおっきくなっとったけぇびっくりするやん!声はいつもと一緒やったけぇ分からんかったね。》

 

そういえば最近はテレビ電話で話してなかった。


『そんなに変わってた?』

 

《すっごい変わっとったよ!今度会ったときはもうばあちゃんの腕が回らんのやない?何で大きくなったん?やっぱりお相撲さんの役?》

 

『力士の役は来てないよ。ただトレーニングしただけ。』

 

《何事もいい加減がいいんよ?適当にやなくて良い加減!これ以上大きくなったら着る服無くなるやろ?》

 

『分かった、ちゃんと適度にするから。着れる服が無くなったらばあちゃんに作ってもらおうかな。ばあちゃん服作れるでしょ?』

 

《ばあちゃんは作らんよ!あ、真ん中に大きいクマさんの刺繍して、ワッペンで"じゅんいち"ってやろうか?後ろは・・・背番号みたいに准一さんの年齢を大きく入れようね。どうする?それやったらばあちゃん作るよ。》

 

ふざけモードに入ったばあちゃんの声はいつも楽しそう。

 

『それは嫌。』

 

《やったら大きくなり過ぎんように。でも、無理なダイエットもせんこと!分かった?》

 

『分かった。』

 

《じゃぁね。》

 

ばあちゃんが驚いて電話を掛けてくるくらい体系変わってんのかなぁ・・・。