アラームが鳴って目を開けると彼と目があった。

 

「准君・・・。おはよ。・・・よかった。」

 

彼が私の傍にいることを抱きしめて確認すると安心できた。

キッチンで朝ご飯を作りながら昨日よりも頭がスッキリした感じがする。

 

(薬飲むの怖かったけど、飲んでよかったかも。これで准君の前で笑顔でいられる!)

 

久しぶりにぐっすり眠れた事より、彼の前で自然に笑っていられることの方が嬉しかった。

 

「朝ご飯出来たよー!」

 

『はーい!』

 

 

食事をしながら気になっていたことを聞いてみる。

 

「京都で撮影って明後日から一か月だったよね?一か月はずっと向こうにいるの?」

 

『収録とかの関係で戻ってくるけど、日帰りか泊まっても朝にはまた京都に戻ることになると思う。寂しい?』

 

「全然寂しくないよ!准君と暮らすまではずっと一人暮らしだったし。大きいベットの真ん中で大の字で寝られるなぁ!」

 

(・・・そっか。一か月か。)

 

『ちょっとは寂しいとか言ってくれてもいいんじゃない?お土産は何がいい?』

 

「言わない!お土産はいらないよ。准君が無事にこの部屋に戻ってきてくれたらいいかな。」

 

『・・・咲って、可愛くない事言ったと思ったら急に嬉しいこと言ってくれるよね。わざと?』

 

(ただ思ったこと言っただけなのに・・・。)

 

少し拗ねて黙ると彼は隣に移動してきて私の顔を覗き込んできた。

 

『ごめん。一か月経ったら戻ってくるからここで待ってて?』

 

「・・・・・。」

 

『咲?』

 

「・・・・うん。」

 

『ありがと。』

 

 

 

彼はいつものように私に優しくキスをした。