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Savage Salvage (AKA UЯASHIMAru)

砂漠 音楽 秘密(笑)の趣味 
Desert Life, Classical Music, Traditional Play, Motor Cycling and a bit of Model Railroading.

ジョセフ・スターリンの鼻のカタチをした流線型は以前にご紹介しましたとおりです。というか今回も隣に写っております。

当時のソビエト連邦にはそのほか、世に知られている限り2種類の流線型蒸機がありました。そのうちのひとつがこのたびロシアで製品化(といっても50輌限定・・・しかもおそらくその50輌すら売り切れない予感w)されたのは喜ばしい限り。

早速物好きなワタクシ、取り寄せてまいりました。出来は相変わらず(苦笑)ですが、なにはともあれこうしてカタチある姿を撫でまわせるのは写真には無い魅力です。分解してしまうのではと恐ろしくて試す気にすらなりませんが、走らせるコトだってできるのです!

実機は先のIS型に遅れること2年の後、1938年4月に処女走行にいたりました。先のモノに比べ、キャブの窓などディテールにも流線型のモチーフが奢られ、より洗練されたスタイルとなりました。

2-3-2V(Vは製作所のあったVoroshilovgradの頭文字)とだけ名づけられたこの美しい機体の設計最高速度は180キロ毎時、それを実現するための巨大な動輪の直径は2.2メートルにも達する巨人機です。

デビュー直後は工場の近く、キエフ近郊中心に運用されますが、直にモスクワとレニングラードを結ぶ、ソヴィエトを代表する急行「赤い矢」号の先頭に立つことになります。


戦争が始まるとともに旅客サービスから外された時期もありましたが、長い世界大戦をこの美しい姿のまま生き抜き、戦後復活した「赤い矢」号とともに1957年には遂に営業最高速度175キロメートル毎時を達成する輝かしい記録も残しました。
その美しい姿は今もモスクワの地下鉄駅構内天井にモザイク画として記憶されています。

しかしたった一機にか製造されなかったこの「V」は残念ながらその後のいつの時期かに、世界中で始まった無煙化の波のなかで他の流線型機ともども解体されてしまいます。

最後にもう一葉。ジョセフ・スターリンとのツーショットで20世紀、鉄のカーテンの向こうから見た未来を想像してみましょう。

つづく