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Savage Salvage (AKA UЯASHIMAru)

砂漠 音楽 秘密(笑)の趣味 
Desert Life, Classical Music, Traditional Play, Motor Cycling and a bit of Model Railroading.

9時半をまわる熱演の幕がやっと閉じた夜。
ヴェルディ最期の序曲~ハチャコン~タコ5と、もう聴く前からげっぷの出そうなラインナップ。聴けばげっぷどころか開高健のおなか並みにはちきれそうになりました。

若いロバート(アメリカ人なんやから番付の「ロベルト」はオカシイやろ?)・トレビーノのメリハリのきいたそして判り易い指示で歯切れの良い指揮は、はやくも開演一曲目「運命の力」序曲から遺憾なく発揮され、まるでこれで終演かちゅうほどブラボーが飛び交う。このときビオラを立たせて顕彰していたのが印象的。つづいてたぶんどっかで一度聴いた記憶のあるこれまた若い成田達輝THEパガニーニのライバルが火に油を注ぐ(笑)このハチャコンはオレの1歳の誕生日の夜に御大ご本人の指揮レオニード・コーガンのバイオリンという歴史的な組み合わせで京響初演がなされたという大切な一曲。これまたトレビーノと成田の一触即発な主導権の奪い合い(ちょっとバーンスタインとグールドの一件すら思い浮かんだw)のスリルがたまらない一幕。

後半のタコ5は、これはもう熱演というより久々に聴いた金管の咆哮や強烈なティンパニに煽られ、そして自在なテンポのトレビーノに圧倒された爆演でした。京響の爆演てどんなんやと普段は思うんやけど、たまにこうなっちゃうともう抑えられないのよね。はーしんど。。。ああちなみにこんな日のコンマスは渡辺さんやなしに王子泉原君にしたほうがよかったんちゃうやろか。今夜唯一の疑問点。

今日お集まりのジジババ紳士淑女の皆様は、この後きっと眠れないんやろね。祇園にでも繰り出したほうがええんちゃう?マハラジャとかもう無いけど。

トレビアンなトレビーノはクライバーンと同郷テキサス州フォートワースの出身とか。アメリカ人やけどヴェルディが得意とか、これはもう近頃の「人権」教育の賜ですかね。あなたの祖先はイタリアーンなのよ、イタリアっぽーいあなたのDNAを大事にしなさいねと学校でムリヤリ教え込まれたら、そりゃカリートの道を選んで蜂の巣になるかカストラートの道を選んで珍古切り取るマエストロの道を選んでベルディを啓蒙するしか無いでしょ。いまどき当然後者を選ぶ以外に道はない。でも久々に楽しみな若手を見つけてしまった!完全に時間オーバーしたプレトークもフツーは番付に書いてあることの繰り返しが多いのに、まったく別の知識を短い時間に詰め込もうとしている姿にはきっと多くが好感した。テキサス出身なのに変なイントネーションもなく滑舌良く、指揮じゃなくて公演や講義だけでも十分間の持つ才能あり。ま、アメリカの地方オケの場合、いろいろ喋らされるのはデフォやしそうなっちゃうのも仕方ないか。

4/17(金)
京響第589回定期演奏会
ロバート・トレビーノ/京都市交響楽団/成田達輝
(曲目)
ベルディ:歌劇「運命の力」序曲
ハチャトゥリアン:バイオリン協奏曲ニ短調
(休憩)
ショスタコーヴィチ:交響曲#5ニ短調op.47