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Savage Salvage (AKA UЯASHIMAru)

砂漠 音楽 秘密(笑)の趣味 
Desert Life, Classical Music, Traditional Play, Motor Cycling and a bit of Model Railroading.

Based on a 1994 picture book, Arashi no yoruni is a new-kabuki play premiered here in Minami-za thatre. The story features some modern interpretations of the Shakespeare-like stereotypes that encompass the interaction of two protagonists from antagonistic clans. By employing so called pseudo-classic style the maturity and performance as Kabuki play are quite satisfactory while the story itself is not as deep as many insightful classic Kabuki that strikes our chord even today.
新作歌舞伎ちゅうことで、たとえばスーパー歌舞伎の大ファンというわけでもない、どちらかといえばむしろ古典歌舞伎をフツーにオーソドックスに楽しみたい派のオレが態々見に行くもんでもないお芝居やけど、今月も来月の松竹座も新作続きで他に見るものあれへんさかいに千穐楽寸前に急に見に行く事にした。これがどういうわけか結構売れてるようで当日券は特等一等の高額なのが僅かに残っておるだけ。しかも発券所のおばはん、インターコムもつけんと何言うテルんかわからへん。思わずなにも聞こえませんけど!と怒鳴るオレ。
想像では効果音や台詞回しにスーパー歌舞伎ちっくなチープな演出があるかと思ったが、ちゃんとお囃子は両袖御簾の中あるいは舞台裏のバンダが音を出してたし、又或いは途中で出演者(というか中村獅童)と浄瑠璃が言い合う場面があったりで、むしろちゃんと古典歌舞伎と同じようにやってますとはっきり主張。浄瑠璃は完全に古典歌舞伎の詞いまわし、舞台の方も現代語ながら語尾などをうまく処理して擬似古語風にと脚本脚色は上手く出来ていたと思う一方、これは原作があるので仕方がないとはいえ現代劇(歌舞伎、新劇問わず)特有のくどさも特に後半散見された。ソコは浄瑠璃に語らそうよというようなサイコロジカルな場面をもうすこし古典の演出に見倣えば原作のくどさがアラ不思議極上のお芝居に♪てなるのに。そのほか藤間勘十郎の演出にはレビューやミュージカル(特に宝塚あたり)の要素が能動的に組み込まれ、新作の意義を主張してはるけれど、踊りのスタイルや頻繁な客席降りなんかは今後藤間流日舞へもリバース・エンジニアリングもされてゆくのであろうか。
若い歌舞伎の今後の方向性にひとつの道筋が見えつつある過渡期の作品かなというのが見終えてのとりあえずの感想。

9/25(金)
九月花形歌舞伎
@南座
新作歌舞伎:あらしのよるに
原作:きむらゆういち
脚本:今井豊茂
演出・振付:藤間勘十郎
出演:中村獅童/尾上松也/中村梅枝/中村萬太郎/河原崎権十郎/市川月乃助ほか
9/3~26
(ちなみに明日千穐楽は売切)