Nevada Ballet Theatre's first Nutcracker for its new abode of the Smith Center of the Performing Arts is as powerful as what Las Vegas gets the best from itself. Not only having Patricia Ruel who has a long list of works with Cirque du Soleil including Las Vegas favorites KA, the Beatles LOVE and Viva Elvis! as scenic and property designer, and costume designer Sandra Woodall who also has elaborately been working with many ballet companies such as Bolshoi Ballet, Stuttgart Ballet and San Francisco Ballet, but also incorporating with long time Las Vegas headliner Phantom's music director Jack Gaughan and his orchestra the all new Nutcracker has elevated to the entirely different dimension that you'll never find anything like this elsewhere but in Sin City!
NBTネバダ・バレエ・シアターが、今春ダウンタウン再開発地区に建設され、LVフィルのマーラーで華々しく開場したザ・スミスセンターでの上演に際してこれまでのパリス・シアターでの「くるみ割り人形」とは全く次元の違う新作として全ラス・ベガス市民に問う衝撃のクリスマス・プレゼント!
そもそも全くヨーロッパ各地のオペラ座を(写真で)調査し尽くしたようなネオゴシック調の額縁に不釣合いなこちらはネオルネッサンス調に弧を描く4層のテラス席、或いはそれらを包むクロームメッキの外観はネオ・アールデコ調と、まるでハリウッド映画のセットかそれともラブホテルのコンセプトかといった出鱈目に豪華なスミスセンターそのものの出たちもさることながら(チケットまで確保しながら結局仕事で行けなかったマーラーっきり年末のこの日までこのベガス今年最大の話題のスポットに近づくことすらなかったオレのこの日の衝撃も察して下さい)そこに至るまでに超満車の駐車場(はもちろん無料!)からデズニーランドさながらゴルフカートに牽引されたバスに揺られてホール・エントランスに向かう道すがらに追い越す人々のその着飾りよう!さらにはクラシック・バレエの公演にあるまじき、カップホルダーつきの映画館のようなシートにその着飾った老若男女がコンセッションから持ち込んだ思い思いの飲み物や食べ物が散らかる音そして歌舞伎芝居よろしく上演中もひっきりなしに出入りする人波あげくの果てには字幕毎に子供たちにそれを声に出して読んであげるお母さん!!ああオレったらラス・ベガスに帰ってきたんやなあとシミジミつくづく実感!!!
ところで去年までは古臭い、まるでライセンスの切れたトスカニーニか誰かの音源で踊っていたNBTのくるみ割り人形の、オレ的に最大の進化(!)はついに生のオーケストラがついたこと、しかも(隠し撮り)写真にもチラリ写っているようにPA付き。そのPAのおかげで上演中の(客席の)喧騒がそれほど気にならなかったことは言うまでも無いが、この、どこからどう見てもオペラ座の設えの小屋で、いくらバイロイトばりに完全に奈落の下に潜り込んだオケとはいえ電気的に増幅され舞台上部のスピーカーから鳴り響くチャイコフスキーのおかげでまるで宝塚かそれとも先日までベネシアン劇場で演っていたファントムでも見ているのと同じような気分を味わうこととなったと思ったら、今年からの音楽監督兼指揮者は他でもないそのファントムの音楽監督であったジャック・ゴーハンその人であった。しかも音楽そのものもPAの利用のみならずシンセサイザーも交えた、ポストモダンな響きというか全て作り物のこの街そのものといった編曲がなされたもの。
舞台装置も昨年までの一地方都市のありふれたくるみ割り人形から大スポンサー、シーザーファウンデーション肝いりの超豪華なハリウッド・スペクタキュラー級に一変、使われるスモークや紙ふぶきの量も毎回半端なく、はっきり言ってこのとんでも企画が21世紀の正統的な進化のように思えてくる不思議。ただしダンサー(バレリーナ)の質は昨年までと特に変化はありません。
しかしそれでもコレはあらゆる客層にとって一見の価値はある舞台。出来ればこれをもってアジアツアーなんかも敢行して頂けると本当に有り難い(笑)いやかなりホンキでそう思う。オレなら見に行く。ここだけに閉じ込めておくのは勿体無い企画。できればここベガス上流階級のこれまたとんでもないぶっ飛びブリもそのツアーの欠くべからざる構成員として帯同して頂きたい。正直昨年までのNBTのくるみ割り、いやサンフランシスコのそれすら、いったい何やっとったんや、という気分です。きっと来年は今年以上早くにチケット売り切れるんやろなあ。
12・22(土)
NBT Bevada Ballet Thatre
Peter Ilyich Tchaikovsky's "Nutcracker"
Choreography: James Canfield
Scenic and Property Designs: Patricia Ruel
Costume Designs: Sandra Woodall
Lighting Design: Matthieu Larivee
Music Director / Conductor: Jack Gaughan