エディット・クルコンは今回初めて拝聴するが、写真の通りのお人であった。
ふたりは1985年以来デュオで活動をしてきたということで、ひとたびピアノを前にすればこれはもうただの夫婦の繋がりを超越したひとかたまりのピアニスツなのは勿論やけど、指をぽきぽき鳴らしながらリストを弾いていた二年前のデジュー、いやつい先日バルトークの協奏曲を演った彼とも違う滲み出る柔らかさがエディトを包んだ。
お彼岸を境に一気に秋めいた京都の夜が、子供染みた仕掛けや演出に頼ることなく、京都に良く似た街パリの印象派の音を奏でながら更けてゆく。
午後には二人手を繋いでお隣の植物園を散策されたのであろうか。アベックであそこに行くと必ず別れることになるという言い伝えがもう何十年も昔から囁かれるが、この二人がいずれ別れることになればきっとあの京都の秋のせい。
デジュー・ラーンキ&エディト・クルコン ピアノ・デュオ・リサイタル
@京都コンサートホール小ホール(アンサンブルホール・ムラタ)
【曲目】
オール・ドビュッシー・プロ
〈前半4手、クルコン右〉
牧神の午後への前奏曲(ラベル編)
6つの古代碑銘
〈ラーンキ右〉
小組曲
(休憩)
〈後半2台、クルコン右〉
白と黒で
リンダラハ
夜想曲(ラベル編)
(アンコール)
リンダラハ


