兄スコットも愈々本格的に馬脚を現してきた一作。彼自身の出世作である「エイリアン」のプリクエルに多くの期待を寄せたSci-Fiファンは多かったと思うが、物語づくり以前に映画としてあまりにも・・・。
そもそも「映画的」オリジナリティというものはそうそうあるわけでない、若いて言えば黒澤明やジョージ・ルーカスといったディテールに執着するタイプに属する兄スコットにとってCGI全盛の21世紀ハリウッドがそれほど居心地の良いところとは思えないが、それでもグラディエーターやブラックホークダウンあたりでは辛うじてそのマニアックが良いほうに転がっていたようにも見えたが、ついに本来の立ち居地に戻るにあたって見事にづっこけた、というよりその本質が露呈してしまったというべきか。
冒頭、時間を遡った発掘現場、未知の衛星に到達して宇宙服姿の隊員達が洞穴の入り口に並び立つショット、そしてエンディングで異星人の胸からエイリアンが飛び出すまで、そもそも世間で言われるほど名作とは思えない自身のエイリアンはもとよりあらゆるSF映画のオマージというよりは露骨な盗作のオンパレード。これはもはや巨匠版マイケル・ベイ映画とでも呼ぶべきか。もちろんベイも許されるようなものではないが、高名な監督が大金とスターを用いてロジャー・コーマンのような映画を撮るなどという破廉恥がまかり通るようではもうこの世界も終わりでしょう。
勝手に使われたショパンも、ええ迷惑や!ちゅうてリゲティやら3シュトラウス相手に草葉の陰で嘆いてHALわ。
さて問題です。オレはこの映画をパームス・カジノ内のブレンデン劇場で、通常の夜に4ドルで見たわけやけど、なぜそんなに安く見れたのでしょう。正解者には素敵なプレゼントがあるかも知れません★
6/21(木)
@パームス・ブレンデン・シアターズ
「プロメテウス」2012米 ★★
監督:リドリー・スコット 出演:シャーリーズ・セロン他