第一次世界大戦の結果を受けて敗戦国ドイツは地上における最も民主的で平和なものと期待されたワイマール共和国に移行した。1919年に制定されたその憲法を発足の歴史とするならばわずか14年後33年にはナチスの政権掌握によって早くも崩壊した短命の国家ではあったが、共和制、各州に与えられた高い自治権そして手厚い福祉政策によってある種の理想社会の実現を見た思いもあり、しかし一方でその崩壊の直接の原因が他でもない選挙によるナチスの躍進であった事もあり、今だに多くの研究者の食指を誘う。
翻って足元を見れば、敗戦による軍国主義との訣別を経て所謂社会民主主義的国家となって既に60有余年。勿論短命に終わったワイマールと当代の我国を比較することには無理のほうが多い。しかし世紀の変わり目を挟んだ20年余りだけを見つめるならば、バブル経済の謳歌とその崩壊、サブプライム問題を端緒とし、いまやユーロ圏全体を巻き込む世界経済危機、それでも止められない対外援助という名の多額の敗戦賠償と天文学的に巨大な赤字を抱えた国家財政およびそれによる手厚い福祉社会の崩壊、未熟で愚かな政治家の失政が続いたことにより高まる既成政党への極度の政治不信と右傾化。これらはなんともデジャヴ感満載の偶然の一致なのか(笑) 世界恐慌、ヴェルサイユ条約に縛られた多額賠償の重圧、それらを跳ね返すどころか失政と内輪揉め続きの内局・・・それらを尻目に台頭するナチスの前にはそれ自体十分右よりであったヒンデンブルクすら霞む熱狂。一知事でありながらまるで大統領のように振舞う石原を横目に虎視眈々とホンモノの国政を狙うハシゲの本性が、言論や表現あるいは極めて個人的な生活を蹂躙し全体主義的な権力欲を満たす為のものでない保証等どこにもない。一説にはヒトラーにはユダヤの血が流れていたとも言われる。現業公務員を目の敵にするハシゲも関西人ならばダレでも知っている特殊な地域出身者である。
足元を見れば大地が裂け、海が怒涛となってその裂けた地を襲い、閉じ込めた筈の放射能が覚醒した。その一連の騒ぎに慄く我々をしかし千載一遇のチャンスと狙うモノが居る。
そもそもこの大惨事の前、すでに史上空前のきちがい宰相によってこの国の防衛の重要な一翼を担っていた米軍追い出し作戦が始まっていた。にも拘らず自衛隊に劣らぬ援助の力を差し伸べたのは他でもないその米軍であったことはいまだ記憶に生々しいところ。
更にこの大事故を殊更にその事故を起こしたシステム自体の欠陥であると言い立てて、この国から核技術を無き物としようとする動きがある。
そもそも核に纏わる技術とは発電等平時利用の為等ではなく、戦術ひいては戦略の、つまり軍事的優位を得るためのものでは無かったか。勿論我国に軍事用の核は無いし表向きその技術的用意も無い事にはなっている。しかし一方でいまやMOX燃料あるいはもんじゅで実験中の使用済み燃料再利用の為に容易に軍事転用できるプルトニウムすら至るところに保管されている。それどころか国内に展開する米軍基地内に軍事核が保持されていることも今となっては公然の秘密である。
核兵器を持たずに核の脅しあるいは核の傘を持ち、その矛盾の中で韓国朝鮮中国ロシアと敵意を剥き出しにした国々に囲まれながらなんとか60年をやり過ごしてきたこの国が、いまさらそれが地域エゴであると一部地域の経済問題を無視した電力政策や、さらにはもういまさら止めたところで環境負荷的はとっくに手遅れの原電を止めて、更に平和憲法に縛られた我国の国防の大きな部分を守ってきた米軍を追い出し、つまりそれらが対外的にドレほど致命的であるかよりも、いやそれどころかそれに乗じて曲がりなりにも繋いできた民主主義すら危機に晒しながら、ジブンだけ目を瞑ればもう一度平和に戻れるとか本気で信じているお花畑全共闘世代によって、いよいよコンドこそ本当に息の根を止められようとしている。
中共政府はこれまでも近隣諸国との領土紛争を武力によって解決しようとし、今回もその核心的な「領土」についてそうすることで意見の一致を見たようだ。