で、本日、淡路もキモイ車掌も関係ない滋賀県にて(なんせこっち方面に向う場合は電車の案内も全部録音テープ☆)ベルリン国立オペラ社二日目。と、思ってたら一旦閉まりかけたドアがバッタン!と再び開いて「かけこみ乗車ゎ~、おやめくださぁぁぁ~い♪」 やっぱりキモイねん!!
ほとんど雪空なんやけど、雪のかわりにひたすら冷たい風ばかりが吹き降ろしてくる寒々したびわ湖畔の景色をベルリンの方々はどんな思いで眺めたんやろか。湖に面した巨大なガラスが一面結露してるんを、オレは初めて見た。ホワイエの暖房の効きもやや悪い(というか普段寒い部屋に閉じ篭るオレには適温ねんけど)感じ。
だが一旦ホールに入るといつも通りの熱気が溢れ、なにやら楽しげな予感。やっぱ劇場ってヨロシなぁ。
出し物は昨日とは一転、オーソドックスなクラシック・バレエ・・・と思いきやマラーホフのどうしても一ひねりせんなとあかんねん癖が出だしから全開。つまり幕が開くと舞台はいきなり現代のバレエ練習場、まるでシェークスピア・コンプレックスなのかこの演出家は。しかしそれは入れ子構造にすることでシンデレラ物語のメタフィクション性を際立たせるというよりは、むしろ舞台裏でシンデレラをいびる彼女の義姉妹やその取り巻きに現実世界の力関係をオーバーラップさせることで戯画化しようとする感じが、ドガの一連の踊り子画なんかを髣髴させて(ファニーで)面白い。なのでどこぞのトルカデーロ団ばりにオトコ二人の演じる義姉妹(ここでは単にシンデレラのライバル・バレリーナということらしい)こそこの翻案のキモなのかも知れんなとか思ってたら、そのうち一人はマラーホフその人やん(笑)道理で。
その、どちらかというと芸術的な発展というよりはサービス精神丸出しのこのバレエのなかで、当たり前っちゃ当たり前やけど、出色なのがシンデレラ役のヤーナ・サレンコ。見慣れたアメリカのバレリーナでは一生ムリに違いない、あの伝統的なヒロインの可憐さがつま先から指の先まで滲み出る表現力にもう最初から最後までオレの目は彼女に釘付け。気持ち悪い車掌の間延びした語尾のことなんかとっくに忘れ、この団で御馴染みの彼女をまた次の機会にも必ず見たいと思わせる素晴らしいエトワールに魅了された。
オケも昨日に続いてセンチュリー響が無難にこなしていた。但し、アッチェレランドやアレグロでどんくさいことになったり、サレンコとタイミングが明らかにずれる場面がチラホラ散見され、昨日ほどよい出来ではなかった。まあ西宮から大津へと移動する間、この寒さでは手が悴むのも仕方が無いということにしておこう。
さて、マラーホフ使い古しのトーシューズも当たらへんかったんで、なか卯にでも寄って温まって行くとするか。「はいこちら坦々うどんでぇぇ~~す♪」「おい!!!!!!!!!!!!」
1/30(日)
ベルリン国立バレエ団
プロコフィエフ作曲「シンデレラ」2幕
@びわ湖ホール
演奏:ヴェロ・ペーン/大阪センチュリー交響楽団
演出/振付:ウラジーミル・マラーホフ
出演:ヤーナ・サレンコ/ライナー・クレンシュテッター/マラーホフ/フェデリコ・スパリッタ/エレーナ・プリス他

