ピアノが一台・・・ピアノが二台・・・ピアノが三台・・・・・・。
交響曲に編曲された曲、逆に交響曲をピアノ曲に編曲しなおした曲を集め、なんとシンフォニックピアノと大きく出たことよ!wその企画力につられて当日券売り場の前にオレは立った。
ところで先日大阪クラシックの折は予算の都合もありシンフォニーホール備え付け2台のスタインウエイと1台のヤマハという組み合わせであったが本日はジェータクに3台ともスタインウエイ。ちなみにいずみホールもやはりスタインウエイは2台しかお持ちじゃなくってもう一台はどこやらから拝借してきたらしい。
まず1曲め、当たり前やけどなんのスピーチもなくいきなり展覧会の絵。なんや最近コンサートでのベシャリを聞く機会が多ぉて逆に新鮮(爆・・・ポップスのコンサートちゃうてw)
この数年ピアノ版も聴く機会が多かった(ちゅうても3回か・・・)展覧会、しかしこれほど弾く人によって印象がはっきり異なる曲やったとは。宮崎版展覧会は筋肉質な技巧を見せ付けたりきらびやかなコントラストを描くわけでもなく、はたまた先鋭的なひらめきに振り回される爆演でも勿論無くどこまでも優しげな大人の展覧会。同じ展覧会でも、すぐ隣を同じように移動するヒトでも、ひとりひとりの視線はこうも違うものだと改めて思う。ちなみにいまさっき本物の展覧会場を後にしてきたところなオレ。その件については別項参照(の予定w)
しかしこの優しいタッチの言ってみればモネの絵を至近距離で見るようなぼやけ具合から大音量のシンフォニックは本当に響くのであろうかとちみっと危惧されるが、そんな心配そっちのけで後半最初からプログラムにない彼の得意曲で飛ばす。なかでも後半二曲目のグルダというのは実は70年代プログレロック版展覧会の絵で有名なキース・エマーソンもカバーしたクラシックとジャズのフュージョンみたいな、しかし時代は一般的に認知されたそれらよりぐっと遡るヒト。というかガーシュウィンやバーンスタインのような如何わしい折衷様式ではなく、すっとそのままジャズやねこりゃ。ジャンルそのものを破壊しようとしたのかグルダ。
それが終わってやっと火星をまずは赤いドレスの田所母と共演。なんとなくやっぱ女性ピアニストの音ってええねえ♪しかし木星で驚いた田所娘の想像以上にハキハキしたピアノの表情。さすが最近コンテスト2連覇オメデトー☆ちょっと注目株です田所千佳(名前もオレと同じちかちゃんだしww)
いよいよ最後のボレロは宮崎本人の編曲になる大作!ジャーン!!三人全員登場して、しかしピアノ三台の並べ方は先日の大植版がよかったなあ。大植もジブンでボレロを3台(かそれ以上)のピアノ版に編曲して来年の大阪クラシックの目玉にしないかなあと妄想を膨らましながら、やっぱし圧倒的、というよりは力を合わせて的な優しさがどんどん後半盛り上がっていく、ピアノ3台で演るボレロなのであった。そしてここでも千佳ちゃん歯切れよくきらきらと光ってたわぁ。
ところで実はアンコールに恐らく絶対に予定に無かったキエフの大門。なんでさっき展覧会は通しで全部やったやんと不思議に思われるかもしれないが、実はちょうどここにさしかかったとき、なんと弦が切れ期せずしてそれが干渉しチェンバロみたいな音が響きわたったのであった。どうしてももう一度ソコはちゃんと弾いておきたい。ピアノはいくらでもある!って感じに演られたキエフは、さっきの優しさはとっとと消え去りどこまでもリベンジに燃えた男の子の音になっててオレはそれが凄く気持ちよかったぜ。
もちろんこのコンサートに行こうと思ったきっかけは先日の大植のピアノ・スペクタキュラー!だが出口で胸に抱えていたのは、グルダとは何だ?という新しい知識への欲望。
ショパンが得意らしい宮崎やけどやっぱり彼も大阪人。控えめなようでちゃんと笑いのツボは押さえ、もちろん大植ほどではないが喋る喋る。結局皆しゃべりたいんやんwwwwそんな彼の今一押しがこのグルダということはよくわかったので、ちょっとこれから注目してみることにする。いや別にこの人たちとオレはグルだなんてことはない。
9/18(土)
宮崎剛 シンフォニックピアノ1,2,3!
@いずみホール
宮崎剛 田所千恵 田所千佳
【曲目】
ムソルグスキー:「展覧会の絵」
(休憩)
ショパン:「子犬のワルツ」
グルダ:「プレリュードとフーガ」
ホルスト:「惑星」から「火星」
同:同から「木星」
ラベル:「ボレロ」
(アンコール)
ムソルグスキー:「展覧会の絵」から「キエフの大門」
グルダ:「バラード」