ここでいちいち説明する必要もないだろう。


11月13日にパリの数か所でテロ事件が起こった。


報道でいろんな画像をみたり、解説を聞いたりしているが

結局2001年にニューヨークで起きたワールドトレードセンターのテロ以来、

世の中は良くなるどころか、悪いほうに向かっているような気がしてならない。


以前はアルケイダと呼ばれていた、テロの軍団が

現在はISISと呼ばれていて、結局活動はアルケイダと同じ。


それどころか、アルケイダよりすることが残酷だと思う。


1月にパリで襲撃事件があって、そのあとも欧州内に緊張した空気が

張り詰めたけれど、また今回のテロ事件で

イタリアも、


「不法移民を排除しろ」


「欧州内の自由な国境を排除して、厳重なコントロールをしろ」


というような事が野党を中心に叫ばれている。



そうなんだよな。


毎回テロ事件が欧州内でおこるたびに、

または他の国に観光にいった欧州人がテロの被害者になるたびに

同じことが叫ばれ、しばらくの間厳重な管理になって

そしてほとぼりが冷めたら、みんな過去のことは忘れたかのようになっちゃうんだ。

私だってその、「みんな」 の一人である。


結局、テロに武力で対抗したって、世の中は平和にはならない。

人間っていう動物は、こういう風に争い事が好きな動物だと思うから。

だからどうしろ、っていうわけじゃないけど、

フランスの大統領オランドが、1500人の警察や軍隊をパリの街に

出動させたって、しばらくの間テロがおさまるだけで

また忘れたころにテロが起こるような気がする。



夕方の報道でみた、パリのパニック状態。

先日襲撃事件があった、ルカリオンというレストランの周辺に

追悼する人々が集まっていたらしいけど、

ファイアークラッカーのパーーンという音が

銃撃の音に聞こえたようで、周りに集まっていた人たちが

蜘蛛の子を散らすように逃げ去る様子。


せっかく並べた追悼のキャンドルや花束の上を踏み散らして

逃げる人もいる。


パニックの動画は39秒くらいから。









追悼の気持ちはわかるけど、わざわざ危ないところに出かけなくてもいいんじゃない?



あたしはイタリアの田舎の片隅に住んでいるので

ISISのテロといっても、実感とか恐怖とかってほとんどない。


でももちろん気になるし、不安にもなる。


また今夜は眠れそうにないな。