研究者 | asuaritoのブログ

asuaritoのブログ

あすありと思ふ心の・・・




録りためていた
テレビ番組。
その、ほとんどが深夜に放送される。

日曜日の午後9時は忙しい。
ラジオを聞きながらテレビドラマを見る。
同じ時刻の番組を一つ録画する。
『スペシャル』な番組は再放送を期待して、あきらめる。

あきらめた番組は深夜に放送される。
『スペシャル』番組は、
自分のなかで「当たり」と「ハズレ」がある。
興味があるか、ないか、、、。


録画していた番組は
『巨大イカを追う』。
、、、はぁ~?

ペットの亀に、ご飯を渡しながら聞いていて
「ハズレ」…。
消そうとリモコンを取った。
リモコンを向けたとき
人より大きな『イカ』が映っていた。
全長18メートル。


この『イカ』を捕獲なさるまで
ビックリする年月がかかっていた。
番組のタイトル。
『深海の超巨大イカを追う』
『超』だ。

水深200メートル以上の「トワイライトゾーン」に潜水するため
開発に2年を費やした最新カメラ。
350度の視界をもつ潜水艇も作られていた。
録画消去の手が止まった。


『超巨大イカ』は「ダイオウイカ」というんだそうな。
最新カメラを付けた潜水艇は
トワイライトゾーン、真っ暗な海にいる『ダイオウイカ』を探しに行く。
深海といわれる所。

潜水艇が水深600メートルくらいに到達したとき
ナレーションが入った。
「怪しい物体が光を放っている…」
( ´艸`)
『怪しい…』
深海生物から見ると、潜水艇のほうが怪しい物体だと思う。
( ´艸`)

「怪しい」と言われたのは、クラゲだった。

深海の生物は光を放って獲物を採る。
生物発光で、コミニュケーションもとれるらしい。

研究をなさってるかたは
10年前、小笠原諸島で「マッコウクジラ」を目撃なさる。
マッコウクジラの顔(目のあたり)に
タコやイカが持つ吸盤の跡を見つけられた。
吸盤ひとつの直径は5センチ。
研究者は、ダイオウイカだと確信なさる。
小笠原諸島で漁をなさるかたの
深海魚「仕掛け」にダイオウイカが掛かっていた。


研究者は「どうしたらダイオウイカと会えるか」考えられる。
凡人は、深海の「仕掛け」に掛かって
その姿が見れたのだから
それでいい。と思う。…のではないか?
しかし、思いあたるフシもある。
好きなCDがあっても
コンサート会場に出掛けていくことに似ているのかもしれない。


研究者の試みは続く。
深海に仕掛けられる漁のように、カメラを投入。
2004年に、6メートルの触碗だけが
カメラにくっついた状態で引き上げられた。
カメラの映像を見ると「巨大な」ダイオウイカが写っていた。
世界初の映像だった。
研究者のお名前は、世界中の「その道」の方々に知られた。


研究者のかたは
8年の研究で、ダイオウイカが水深600メートルあたりにいることを突き止められる。


海外チームは、ニュージーランドあたりで捕れたダイオウイカの足?をミキサーにかけ
フェロモンを抽出なさる。
「ダイオウイカ」を香りで引き付ける作戦。

「ホタルイカモドキ」が寄ってくる。
ここで「ダメだ」とは、おっしゃらない。
「嗅覚がある!」
と、大喜び。


真っ暗な深海の生き物だ。
視力も強いだろう…
嗅覚もあるに違いない。
私のペットは水中で、アクビだってする。
見ていて、トンチンカンなような気もする。
しかし、その一生懸命さが楽しい。


潜水艇の他に、『メドゥーサの光』というカメラを水深600~800メートルの所に36時間沈められていた。
引き上げられたカメラには「超巨大な」ダイオウイカが見事に映っていた。

研究チームが喚声をあげ、喜んでいらっしゃる。
研究者はポツリとおっしゃる。
「自分の目で見ると、より、分かる」。
何がなんでも見たい気持ち。



私たちが言うイカの「胴体」。
ダイオウイカの胴体の大半は、大きな目で占められている。
視力もいいらしい…。


研究者がたは
ソデイカに点滅ライトを付けて
『オトリ』にし、ダイオウイカを目の前で見れる作戦を立てられた。

深海620メートルまでの潜航時間は、2時間。
潜水距離を、海上スタッフに報告なさった途端
3メートルのダイオウイカが現れた。
『オトリ』のソデイカをキヤッチしたダイオウイカ。

「金色だ!」
「金色の輝きだ!」
「まさに黄金!」
喜びの声は続く…
「マバタキしたぞ!」

楽しい( ´艸`)

食用の…
お店で買えるイカのエンペラと呼ばれる「ヒレ」
ダイオウイカの「ヒレ」は、ごく小さい。


ダイオウイカが「オトリ」をキャッチしてから
ダイオウイカも潜水艇も沈降している。
水深1000メートルまで達した時
潜水艇の安全を考慮なさって浮上を決められた。
ダイオウイカとの遭遇時間は23分。


海上のスタッフおのおの
喚声、拍手で迎えられる。
「長い道のりだったね」
海外チームから称賛された研究者。

『巨大なイカがいるのではないか…』
研究から40年を経て
ようやく『会えた』。


ものすごい『思い』。
ものすごい『エネルギー』。



「深海には、未知の世界が広がっていることを教えてくれている」…
ナレーションの言葉で番組は終了した。

。。。o(゜^ ゜)ウーン
そっとしておいたほうが
深海の生物は嬉しいのではないか?

楽しかった。
すごく。
なんだろう…
懸命さ。
一途さ。