アパレル会社勤務時代、1年に2〜3回 ヨーロッパに出張していた。

取引先があったフランスとイタリアがメイン。

 

 バブルの頃は新規ブランドの開拓のため イタリアの展示会まで足を伸ばしていたので 長い時は10日以上の

出張もあったが、近年は現地3〜4泊の短期出張がほとんど。

 

 数えると100回近くは渡欧していたことになる。

 

 1980〜90年代はまだスーツの時代だったので 2着くらいのスーツにパンプス、インナー。もし寒かったらと

セーターを余分に入れたりしていたので スーツケースは行く前から結構な重さになっていた。

 

 回数を重ねるにつれ、それほどたくさんの服は必要ないことがわかり、軽いスーツケースで行けるようになった。

 

 毎年9月初めにフランスで Mode Cityという展示会があり、重要な取引先が出展していたので出かけていた。

 持って行った服は下手な絵だがこんな感じ。

 

 9月出張ワードローブ 

 

移動日は軽いブラウススーツに白のTシャツ。万が一飛行機の中で寒い場合に羽織れるようにコットンのカーディガン。

このブラウススーツは9月出張用と決めていたフランスのGERARD DAREL(ジェラルド ダレル)のもの。細かい白黒チェック柄。

レーヨンとポリエステルの混紡生地なのだが、見た目も手触りもコットンに近い。ロングタイプでお尻まで隠れ、シワになりにくい。前身頃に縦にダーツが左右に1本ずつ、後身頃に縦ダーツが左右2本ずつ入っていてウエストがかなり絞られている。

このあたりのカットはやっぱりうまいなあと思う。オーバーブラウスなのにウエストがちゃんと強調されるカット。

 

 パンツは同素材で、ウエストがゴムなので機中で体がむくんでも全くきつくない。

一度Gンズを履いていったら、乗っている間にむくんできつくなり、閉口したことがある。

ショートブーツやブーツで乗って、足がむくんで 降りる時靴を履けなくなった人を何人も見てきたので、靴は必ず余裕のある

モカシンや仕事で履いても違和感のないサンダルなど。

 

 白いTシャツを合わせて、ブラジャーはしない。これは12時間飛行機に乗ってむくんでも楽なことと、パリで乗り継ぎの場合、

ブラジャーの金具が保安検査で必ずひっかかるから。このブラウスは張りがあり、柄も入っているのでノーブラでもわからない。

 

 メーカーとの会合ではIRIE(イリエ)の洗えるシリーズ、IRIE WASHの黒のパンツスーツ。外苑前にお店があった頃、ジャケット、パンツ、スカートの3点セットで確か7〜8万円くらいだったと思う。ジャケットも自分で洗える。

 

 ポリエステルがメイン素材なのだが、マットで品のいい素材で たくさん付いている前ボタンがくるみボタン。

お尻がすっぽり隠れる長さだが、ウエストが絞ってあり、シワになりにくい。

 

 入江さんは高田賢三さんの右腕だった人だが、働く女性のために手入れがしやすく、着まわしが効き、カットが美しい

シリーズを作ってくれていて 大ファンである。

 

 メーカーとの会合が2日あれば2日分のブラウス、Tシャツをスーツに合わせて持っていった。

 

 フランスは9月初旬でも昼間は暑いが夜は涼しくなることもあり、その場合は機内用に持って行ったコットンカーディガンを

IRIEのジャケットの下に着る。寒い場合を想定してシルクのスカーフも2枚くらい。スカーフを変えればスーツの

表情も変わるし、シルクのスカーフはかさばらない。

 

 靴は4cmくらいの黒のモカシンのみ。フランスのCAREL(カレル)というブランドのもので、価格は高いが10年履けるので、

毎年パリで自由時間があるとCARELで靴を買っていた。私は幅広で甲高の日本人足。若い頃は合う靴がなくて本当に苦労したが、

フランスとイタリアの靴に出会って悩みが解消された。

 

 靴とブラジャーはいいものを買ってちゃんと手入れすると長く使える、と35年の経験からおススメする。

 

 南仏の取引先まで成田から乗り継いて行った際、スーツケースがパリで間違えられ、他の国へ行ったしまったことがある。

仲が良かった取引先の女性に下着1日分をいただいた。後で新品をお返ししたが、この経験から、着替え1日分は必ず手荷物に

入れるようになった。