浦崎庄平です。
15世紀に成立した琉球王国。その政治や外交の中心となった首里城は、世界遺産にも登録されている沖縄のシンボル的存在です。
沖縄那覇の観光スポットとして有名なところです。

首里城公園は、那覇市街を見渡す丘の上にある約18万平米の公園で、14世紀半ばに国王の居城として築城され、その後400年以上にわたって琉球王国の中心的な機関となりました。
戦争や火災などにより消失と再建を繰り返し、現在の城は18世紀ごろの姿を基本に復元されたものです。
2000年には琉球の文化を伝承する貴重な存在と認められ、世界遺産に登録されました。
首里城で注目したいのは、ひときわ目を引く高さ4・1メートルの龍の柱です。この柱は琉球独自のもので阿吽の2体が向かい合って立っています。
繊細に表現されたひげや鱗など細部に注目してみてください。

琉球王国は北山・中山・南山と三つに別れていた沖縄を1429年に、中山王であった尚巴志が統一したことに始まる国です。
その後450年に渡って中国や韓国との貿易を中心にして栄え、独自の文化を持ちました。しかし1879年に日本政府による琉球処分によりその幕を閉じてしまったのです。
首里城の最も大きな特徴は、中国と日本の城を建築する文化が融けあっている点にあります。

例えば正殿を飾る龍のモチーフは中国風、正面の屋根の唐破風は日本風です。

また戦闘を目的にしておらず政治と祭祀のための城でだったので、御獄などの複数の祭礼の場が設置されています。
2014年1月、国王とその親族のプライベートな空間だった奥書院・黄金御殿・近習詰所が公開されました。
正殿とは雰囲気ががらりと変わりヒノキの白木を用いた日本風の建築となっています。黄金御殿には、国王が儀礼に使用した工芸品が展示してあるのです。
当時の物見台であった西のアザナは、那覇市街を一望できる隠れた人気スポットで、正殿と隣接する鎖の間は王子が客人を歓待した場所で、さんぴん茶と琉球菓子を味わうことができます。
ゆったりとしたい人にお勧めです。

見どころが点在している朱里は坂道が多くあるので、電動アシスト自転車での移動が便利でしょう。
朱里駅の前で貸し出し返却ができるので手軽に利用してください。
地元のガイドさんが歴史などの詳細を交えて見どころを案内してくれる、那覇まちま~いには首里城や周辺の史跡を案内する12のコースが用意されています。