久々に将棋ウォーズで定跡形が現れたので少し研究してみます。
今回は「相横歩取り」という作戦です。横歩取りの出だしから、お互いに角道を開けるために突いた歩を取るためこの名前がついています。序盤から飛車と角を交換する、非常に激しく男らしい作戦です。
今回の記事では相横歩取りの基本図までの解説をしていきます。ちなみに実戦では後手番を持ったのですが、中盤戦で徐々に悪くなってしまい、最後まで挽回できずに負けてしまいました。
(実際の対局)
https://shogiwars.heroz.jp/games/awesdf-URARAREDS-20201019_203307
初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩
▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
(第1図)
第1図
お互いに角道を開け、飛車先を突いていきます。角の頭は弱点であるため金を上がって受けるのがセオリーですが、△3二金では角頭を守らず△8六歩(参考1図)とする方法もあります。これは守りを捨てて攻める作戦のため「ノーガード戦法」と言われる作戦です。この作戦は相横歩取り以上に激しい展開となります。機会があればこのブログで紹介したいと思います。
参考1図
(第1図以下の指し手)
▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △8六歩
▲同歩 △同飛 ▲3四飛 (第2図)
第2図
ここまでが横歩取りの基本形です。お互いに角道を開けたまま飛車先を交換し、先手が3四の歩を飛車で取ります。
この時に後手が一番やってはいけない手は、△7六飛です。なぜいけないのか、参考2図を見ていただければわかるでしょう。
第2図以下の指し手
△7六飛 ▲2二角成△同銀 ▲3二飛成
(参考2図)
参考2図
相手が横歩を取ってきたからこちらもと横歩を取ると、ご覧のように角交換から金を取られ、一気に必敗形となってしまいます。△同銀のところ△同金でも、▲3一飛成で銀を取られ、必敗形です。
では、第2図では後手番はどうすれば良いでしょうか。参考2図では、2二の角を取られるとまずくなることがわかりました。そのため後手番はこれを防ぐ手を考えなければなりません。定跡を知らない方は、ここで少し考えてみてください。
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ここで最も多く指される方法は、△3三角(参考3図)です。これは「△3三角型空中戦法」と呼ばれる作戦で、プロの公式戦でも非常に多く採用されています。この手の狙いは参考2図の筋を防ぐことで、角を上がっておけば▲3三角成とされても△同桂で対応可能です。
参考3図
ただ今回の相横歩取りはこれとは違う対応をします。第2図に戻って、続きを見ていきましょう。
第2図以下の指し手
△8八角成▲同銀 △7六飛 (第3図)
第3図
△8八角成と、取られる前に先手の角を取ってしまいます。▲同金だと△4五角の筋が発生するため同銀と応じますが、ここで△7六飛と後手も横歩を取ります。このように先手と後手の両方が横歩を取るため、この作戦は「相横歩取り」と言われているわけです。
さて、第3図の局面は先手の手番ですが、放っておくと△7八飛成で後手の必勝形となってしまいます。そのため、先手は7八の金を守らなければなりません。
ここで考えられる手は、以下の3つがあります。
①▲7七銀
②▲7七桂
③▲7七歩
①から③はいずれも有力とされている手で、最善手は①の▲7七銀と言われていますが、本譜は▲7七桂と進みました。
以降の変化についてはしっかりと研究できていないので、ある程度できたらまた載せようと思います。もし詳しい方がいたら是非教えていただきたいです。
というわけで、今回は相横歩取りの基本形までを解説しました。この作戦は終盤まで研究されているので、定跡研究をしていない初心者の方にはおすすめできません。ただお互いに玉を囲わずに序盤から大駒を交換する激しい将棋になるので、ノーガードの殴り合いのような将棋が好きな方は指していて楽しい作戦とも言えるでしょう。
研究の続きにご期待ください!






