こんにちは。
 会津若松市は白虎隊が有名ですが
その白虎隊が戊辰戦争の際自決した場所が飯盛山です。
 
 
 
その飯盛山の麓には
会津さざえ堂というお堂があります。
正式名称は円通三匝堂(えんつうさんそうどう)といい、
六角三層の木造建築で、内部は二重螺旋のスロープに沿って
西国三十三観音像が安置され、
かつてはこのお堂をお参りすることで
三十三観音参りができるといわれていました。
 
 

 

今では観音像は置かれていませんがこのお堂は
・上りも下りも階段がない
・一度通った所は二度通らない
 
という、上りと下りが全く別の通路になっている一方通行の構造で、
世界的にも珍しく、国重要文化財に指定されています。
 
 
 
子供の時に行ったことがあるのですが、あいにくさっぱり記憶にありません。
先日ふと思い立って、行ってみました。
 
 
参拝料を払ってお堂の中に入ります。
階段はなく、斜めになった廊下をぐるぐると
らせんを描くようにして上って行きます。
 
 
 
最上階の天井には千社札がたくさん貼られていました。
そこから、またぐるぐると螺旋状に下りて行きます。
 
 
 
上りと下りで同じところは通らず、一方通行になっているので
他の参拝者とすれ違うこともありません。
とても不思議な造りですね。
 
 
 
さざえ堂という建築物は
江戸時代に東北から関東にかけて
各地に造られたお堂ですが
このような建物が江戸時代に建てられたなんて、
外観は質素に見えますが、
その知識と技術は素晴らしいと思います。
 
 
 
さて、さざえ堂の説明はこのくらいとして
私がここで受けとったインスピレーションは
「螺旋」「宇宙とつながる」というワードでした。
 
 
 
二重螺旋のスロープが内部に造られていますが、
二重らせん構造といえばDNAの構造と同じです。
そして、その二重らせんを右回りに上り左回りに下りる。
 
 
 
自然界において、右回りは
宇宙のエネルギーを取り入れ、活性化すると言われ
反対に、左回りはエネルギーを放出し、解放する
と言われています。
 
 
 
そうするとこれは、
万物の生命エネルギーが
螺旋状に上昇しながら天に向かい
宇宙のエネルギーを取り入れそして活性化させ、
最上階で頂点に達したら、
今度は活性化させたエネルギーを
地上に向けて放出し解放させる、
 
そんな役割も、もしかしたらこの建物が
果たしていたのではないかな
と思ったのです。
 
 
 
さらに言えば、建物の形は六角形。
ということは、六芒星です。
六芒星は大宇宙を表します。
 
 
 
本来は観音さまをお参りするお堂ですが
この建物という、ある種の装置があること、
そして当時は大勢の人々が参拝していたであろうことを考えると

人々の祈りのエネルギーを集め螺旋状に昇華させ
同時に宇宙のエネルギーにつながり取り込む
そして取り込んだエネルギーを下降しながら解放させることで
この地方を浄化し活性化させる。



生命エネルギーと宇宙エネルギーの大きな循環装置、そんな風に考えると何か壮大な宇宙の叡智とロマンを感じます。