3月。

猛烈に絵を描きたい思いに駆られて、トレース台と、スマホに使えるスタイラスペンを買った。





アナログ絵をスマホでスキャンできるアプリと、アイビスペイントっていうスマホでもお絵かきできるアプリをダウンロードした。


トレースした。

プロの描く線の多さに圧倒された。


真似して描いた。





自分絵でも描いた。
(3月16日の写真だ)

体も描きたくて、ちびキャラの描き方を、pixivサイト参考に描いた。



好きなものを描いてるはず、はずなのに。

下手だなあ。
線きれいに引けないなあ。
体描けないなあ。

ああ…わたし、

絵が描けないんだなあ……ショボーン


そう思ううちに、

手がカチカチに固まって、うまく動かなくなった。
ペンを握る手が、硬直してた。




絵、上手くなりたい。

でも、練習すら、手がカチカチになって動かない。

練習できないから、描けない……。



ああ……わたしは何のために、絵が描きたいんだっけ?

どうして、今絵を描こうとしてるんだっけ?

上手くなるために、描いてるの?

上手くなることが絵を描きたい理由なの?





ちがう。

ちがう。

わたしは、ただ、

自分の好きなアニメキャラの子を、かっこよく描いてあげたいんだ!!

描きたいと思ったものを、頭に浮かんだネタを、描きたいから描くんだ!!



ちょうどそのころ、もともと好きだった砂木沼さんへの思いが爆発してた。

さらにちょうどそのころ、イナイレの感想録を書いてた。


ふと思った。
感想絵を描きたい。
pixivで見たみたいなやつ。




描いた。

アニメのシーンを何度も再生して見なおしながら、描いて……描けた。


そうだ、これをpixivに投稿してみよう。

pixivに登録して、upしてみた。

いいねがついた。ブックマークがついた。
ど素人の、ラクガキレベル。色もついていない絵に。


あ、いいんだ!いいんだこれで!




3日後、今度は模写をした。

アニメのオープニングのワンシーン。
かっこいい砂木沼さんを模写。



すごく時間がかかった。
何度もいい加減に終わらせてしまいそうになった。
でも、その時は食い下がった。
なんでか?わからない。ただ夢中で模写をした。
スマホの画面とにらめっこしながら、線を描いては消し、描いては消し、また描いて。


そしたら、目の前に、すごくかっこいい砂木沼さんの絵があった。


わたしがこれを描いた。

わたしがこれを描いた!!

描けた!描けるじゃん!!

描けるじゃんか!自分!

その絵を見返すたびに、にやにやが止まらない。

幸せ。幸せ。
アニメの画面の向こうじゃなくて、
目の前の手元の紙に、砂木沼さんがいる!
そして、これを、わたしが描いたんだ!!!



そのあとも描いた。





絵を描くうちに、気づいた。


絵を描きたくて、たまらない自分に。

絵を描くのが、すごく好きな自分に。


ついに、職場で昼休憩のときにラクガキをした。


それが、なんだかすごく可愛く描けて、
可愛くて可愛くてたまらなくて、
にやにや、にまにま照れ

家に帰って、机の前に座って、

昼休憩の時描いたラクガキを、もう一度描いてみた。

さらに、描いた。


あ、色ぬれそう。ぬってみようかな。



そこから、4時間半、机の前にかじりついて色をぬってる自分がいた。
驚異の集中力じゃないか。

布団に入った、午前4時。


この子が出来てた。

はじめての、デジタル色ぬりだった。


ああ!はじめてでも、人はここまで色がぬれるんだ!

なんだ!できるじゃないか!わたし!

大満足で眠りについた。



そう、それが5日前。


絵が描きたい気持ちも、砂木沼さんが好きな気持ちも、他にも好きなキャラができた気持ちも止まらない。


描いて、


スキャンして、スマホに取り込んで、


余計な線消してぬりぬり。
(朝起きたらドラゴンになっちゃったシリーズ)


できた!!

増えた!笑

可愛いいいいいいい!!!!(●︎´д`●︎´д`●︎)



な、な、な、すごない?!

これ、デジタル色ぬり2回目の人のクオリティなんよ?



初色ぬり上げたときに書いてるインスタではこんなこと言ってた↓





砂木沼さんの模写を完成させたとき、イラストの描き方サイトで、「模写は8割できていればいい」って言葉と、そこに上げられてた模写イラストのクオリティ見てたら、

あ、わたしの模写、ぜんぜんっていうか、むしろめっちゃきれいに描けてるやん!

ってことは、わたし描けてるやん!!


と、なった。

あのとき、意識が、

わたしは描けないから、

わたしは描ける!へ、

大きく舵をきったんだ。


いわゆる、意識の変化が起こって、

あとはただ、描きたい気持ちのまんまに進んだら、

自分の中で、進化としか呼べないような現象が起きた。


だってさ、もっかい見て。


今年の3月16日。いちおう模写。





同じく模写だけど、4月25日↓







そして先週の土曜、5月18日。
ちょっとアップで↓






絵が上手くなったというよりは、

描けないという思い込みが外れて、

ただ、「描ける」という状態になった。

そして、「描ける」から、「ぬれる」へ。


説明になってるかわからないけど、

わたしの絵を見て、感じてほしい。


だって、こんな1週間の間に、濃密に絵を描くなんて、ここ数年、起きてなかった現象だから。



描きたい!!という本心に気づいて、

自分ができそうな方法も集めて、

トレースしたり模写したり、あれこれ試してみて、

模写がきっかけになって「描ける」という意識に切り替わり、

気がついたら、

ペンを握った時の、カチカチ感は、もうなくなっていた。

絵を描く!楽しい!
色ぬる!楽しい!


そうだ。わたし絵を描くの好きだった。

得意だと思ってた。


いつのまにやら、人と比べて、

体が描けないから、わたしは絵が描けないって決めつけて。


なんだ。呪いは自分でかけていたんだ。

そして、呪いは自分で解くことができるんだ。



令和になってからの、最高のスパークだ雷

さすがは、「勇気のシンボルイナズママーク雷
↑関係ある?言ってみたかっただけ🤣




でも、この変化を、


進化といわず、なんという?

ああ、自分に戻ったっていうのかな?

むずかしいことはわからんけど、

わたしは、自分が進化したって思ってるよ。


やってることは、オタクが絵を描き始めました〜☆なんだけどね!
だかそれがいい!笑

だってそれがわたしのやりたかったことなんだもんおねがい