台風が爪痕を残していきましたが、皆様のお近くは大事なかったでしょうか。
そんな中、大阪では 『 走れメロス 』の大千穐楽でした。
地下鉄の大阪ビジネスパークの駅のエスカレーター。ここは途中から天井がないので、天気のいい時はものすごく気持ちがいいんです。世界がこの手に舞い降りてくるみたいな。
でもこんな日はエスカレーターの途中で傘をささなきゃいけません。
いきなり強めの風に、でもまだ本格的な時間じゃないはずで、帰りの不安が頭を掠めつつ。
いつもアンドレ公演でお見かけするスタッフの方がいらっしゃって、ホッとしながら会場へ。
なんだろう。
劇中は残念な事もあり。
携帯は電源から切りなさい。
明らかにパンかなにかのビニールを、カサカサカサカサ。後ろの列。
最近、背中を座席にちゃんとつけて、とアナウンスする劇場も増えました。
それでも、残念な事は減らない。
お話は、二回目なのでかなりわかりました。前回のアフタートークショーでヒントをいただいたのもあり。
嬉しかったのは。
始まって三人目にさくさんが出てきてくれて。
ラストはさくさんと良子ちゃんで、そして良子ちゃんでピリオドが打たれて。
私にはそれがなにより嬉しかった。
さくさんは、物書きの中ではたぶん自分の限界を知ってた。
一般からみたら知れた物書きだろうけど。その仲間内では、たぶん自分の才を知ってた。
それを知って、生きてた。
良子ちゃんは、穏やかな母。
一瞬、ほんの一瞬。
おんなとして感情を他人に晒した他は、母でした。
太宰は破滅型だったからこそ、良子ちゃんがもつ母性に後をたくしたのかな。そういう結果を、知らずに 求めずとも手繰り寄せたのかな。
そう思えました。
やっぱり、西田さんの描く世界は哀しみの花が咲いていて。
でもそれは、必ずしも辛いだけでも絶望だけでもなくて。
花は、咲くからこそ美しいのだと。いろんなものを合わせ飲んで、それでも咲くからこそ、花は華やかに艶やかに、そしてたおやかにあるのだと。
そうして彩られる西田さんの世界が、私はとても、とても好きなんだなぁと感じつつ。
帰り道は案の定、凄い事になっていて。
なのに、改札まで行って涙を拭いてたトトロのハンカチがないのに気づき。
豪雨の中戻るのやめよっかなともちらっと思ったんだけど。
いやいやいかんと。救済にむかい。
人より二倍濡れた体はそりゃあもう寒いし、地下鉄だと京阪より倍くらい歩くので傘の無事を最優先し。
京橋で京阪に乗り換え。スタバにちゃっかりよってマキアートを買い。
なんだか幸せな気持ちに包まれての家路になりました。
でも。
やっぱり誰かと行くのがいいなぁ。
想いは、分かち合ってこそもっと輝くとおもうから。
うらら