今日は8月9日。




今、日本がこんなに豊かで平和なのは、どうしてなのか。



せめて8月の、この時期だけでもいいから、

日本人はこのことについて考える時間を持つべきだと思う。


他の国では、今も至る所で内戦、紛争が起こってる。

1日に数万人もの人が亡くなってる。

今、この時にも人は死んでる。



日本が今の状態にあるのは、

悲惨で凄惨な出来事があったからなんだよ。



広島っ子の友、りょーちんからのメールに書いてあった。



「広島では8月6日は必ず登校日で、黙祷をしてたよ。

他の地域ではそれがないって知ったときは衝撃だった」





私はこの数ヶ月、ある被爆者の方の取材を続けてきました。



その人は、63年前のあの日。

学校に行く途中で被爆して。

瓦礫の中に親友と2人で閉じ込められて。

親友の体に圧し掛かっている柱をなんとかして動かそうと必死だったそうです。

でも、あちこちから火の手が迫っていて。

それでも親友を助けたくて一生懸命頑張ったけど、でもどうしても柱は動かなかった。



「行っていいよ。早く逃げて。あんたは生きて。」



そう言われて。

生きている親友を、大好きな親友を置いていったそうです。



それがどんな苦しみだったのかはもう、想像すらできない。



63年経った今でも、

その方は親友を置いてきてしまった、って自分を責め続けてた。


親友も、その人も何も悪くないのにね。

ただ普通に生活していただけなのに。



その人が言ってた言葉。


「人はみんな平等に生まれてきて、小さな幸せを重ねて生きていく権利がある。

でも、核は人のそんなささいな幸せすらも一瞬にして奪っていく。

“63年”って言葉にすればたった一言だけど、“63年”って本当に長いんですよ。

だからこそ、若い人たち知っていてほしい。覚えておいてほしい。

あんなむごいことは二度とあってはならないんです。」




広島の原爆死没者名簿に今年新たに書き加えられた人は5306人。

長崎でも3000人以上が亡くなった。


今でもこんなに人が亡くなってるのを、みんなは知ってる?


今も生きているからといって、幸せに暮らしている人ばかりじゃない。

原爆症や、苦しんでいるのに認定すらされないまま

病や差別、偏見と戦ってる人がいることを、みんなは知ってる?


当たり前に使われている“原爆投下”という言葉。

でも、広島と長崎ではこの言葉は絶対に使わない。

“原爆落下”

ほぼ全ての記述がそうなってる。

“投下”と“落下”

この事実を知ったとき、あたしは本当に本当に衝撃を受けて、

そして自分がいかに無知であるかを反省しました。

原爆は終わってない。

知らないでは済まされない。


毎日考えようとは思わないし、そんなことは出来ないと思う。

だって、私は戦争を知らないから。


だからこそ。

原爆を、戦争を知らない私にできることなんてひとつしかない。


「現実を知ること」


それだけ。



無知からは何も生まれない。

この時期だけでもいいから、

自分も含め、私達は今、この生活に感謝しなきゃいけないと思う。

ありがとうって。




8月6日、9日、15日。


この日のことを「知らない」なんていう人がなくなる日が来ればいいと思う。



今日も、感謝。