梅雨明けまで残すところあと数日。
体を吹き抜ける風も、爽やかとは言い難い季節となってきましたね。

まとわりつくような風。とりあえず梅雨が明ければ少しはからっとする…と信じましょう。

夏といえば海!お祭り!プール!かき氷!など楽しいこと、どちらかといえば活気に満ちあふれたことが思い浮かびますね。

しかし、その一方で私は夏に何か暗いものを感じます。

暑さから来るだるさがそう思わせるのでしょうか。

明るいイメージも多い一方、病、死、何か逆らえない力と隣り合わせの季節のような気もするのです。夏の風景には、そこにたたずんでいるだけで別世界にとんでいってしまいそうと、思わせる力があるような気がします。

じりじりと熱を放出する太陽。ゆっくりと焼けるアスファルト。その照り返しを受けて火照る頬。ふと見下ろすと黒々とはっきりした自分の影。目を閉じた次の瞬間には自分の存在が抹消されてしまうかのような幻想。

不意に背筋が冷たくなって、見えない何かから逃げ出したくなる衝動。

それでも決して嫌ではない。その感覚はどこか懐かしいようで。子供の頃の思い出と似ているようで、似ていなくて。嫌だと思って払い除けたくなるけれど、全くなくなってほしいとは思わない。

いっそこの感覚に身を任せてしまいたい。身を任せて、そしたらどうなるのか。それはとても覗いてみたいけれど、決して立ち入ってはならない世界。私はひたすら、薄い透き通るような硝子の向こうから様子を窺うだけ。指でなぞると震えはしても、決して割れはしない硝子。

からだの内側から生命を蝕まれ、心身ともに弱り果てていく姿に合うのは枯木と寒空ではなく、照りつける太陽、ねっとりと息苦しい空気なのです。


冬の路地に立っていても決してこの感覚に襲われることはないと思うのです。


何をもってして私にこのように思わせるのか。明るすぎるあまり、暗い部分が浮き彫りになってしまうのか。


夏には不思議な力がある。畏怖に値する力がある。それは、ずっと浸っていると正常な思考能力を奪われる。少しずつ狂っていって。

だからこそ四季は移ろう。歪んでいく精神を正常に保つため。



なーんか長々と申し訳ないです。共感の有無、賛否両論あるとは思いますが、私の個人的な夏への意見。

もちろん夏嫌いではありません。普通に夏のイベント大好きです。海も花火もかき氷も歓迎です。ただ、そうとも思うってだけ。