前の投稿「痛みは感じる本人にしかわからない、というのが緩和ケアの鉄則」
の後半に書いた、
相談室の手伝いをしている頃に参加させてもらったNPOの勉強会でも、
患者が医師に伝える「主訴」が適切な内容でないと、納得のいく治療に
繋がらないと教わったせいで、
受診する際には要点を記したメモを持参することを常としてきた、
その段階で、一般の患者さんや相談室を訪れる患者さんも利用できる
受診用テンプレートを作って配布したらどうか、という提案が内部から
あって、作りかけていたんだけど、
その「作りかけ」の下書きファイルがパソコン内に残ってましたぁ。
20数年前、、うらんが40代の頃だから…(^^;、、に作りかけたやつ。
下書きの段階で、ドクターにチェックしてもらってはいたので、
今も通用するかもしれません。
画像でペタするから、参考にできると思う人は参考までにどうぞ(汗)。
もちろん皆知ってるだろうけど画像を拡大するにはクリックだよ。
音声読み上げツールをご利用の方向けに文字で内容説明。
項目は、
- いつ頃から
- どんな症状があるか
- どこが痛むか
- どんなときに痛むか
- どんなふうに痛むか
- 痛みの程度はどうか
- 今一番悩んでいる事、不安な点、辛い事など
- 治療に関して医師に望む事
- 既往症
- 服用している薬(いつから飲んでいて、効果はどうか等)
医療機関によっては問診票に「お薬手帳を提出されているなら記入は不要」と
あったりするけれど、その薬の服用期間や、薬の効果がどうか、効果が続いて
いるとか逆に減弱しているとか、そういう点はお薬手帳では確認できないのと
診察室で患者に問う医師もいれば問わない医師もいる、問われないからと伝えない
のはよくない、そうだ。
それと、診察室で医師に聞かれたことだけに答える患者と、こういうメモを
持参して、自分の明確な意志を伝えようとする患者では、後者に病気に対する、
治したいという意欲を強く感じますよ、と言われていた。
治療コンプライアンス、アドヒアランスに関する患者評価にかかわってくる
のだろう、コンプライアンスに大きな影響を与えるのは患者の考えや信念
だからだ。
下書きを作っていた昔は、ビジネスの世界で使われていたコーチングメソッドが
医療の世界にも入ってきたり、患者の受療行動と病院経営とか、医療サイドの
視点から捉えた医師ー患者関係などが見直されたり、質の評価を問われたりした
時代で、
ある患者アンケートによれば、医療者側は患者が重要視するのは一番に「病気の
治癒」だと思っていたものが、実際は医師のコミュニケーションスキル(患者の
話を聞く態度や説明のわかり易さ)だったとか。
つまり、患者は優れたコミュニケーション力をもつ医師を求めている、ということが
わかって。
患者とのコミュニケーションを大切にする医師=よい医師とみていると。
しかし、医師ー患者間において良好なコミュニケーションを通し、信頼関係を築く
には医師サイドだけでなく、患者サイドの協力も必要だという。
医療は親身なケアと技術的なケアの双方で成り立っているが、患者中心の医療の
本質には、患者の患者としての成熟度も期待される、
ささえあい医療人権センターCOMLさんの活動がクローズアップされたのも、
そういった時代背景が一つにある。
病気を治すとは医師と患者の協働作業なのだ、とうらんも思うよ。
あの有名な日野原センセイだっけ、医師は聞き上手に、患者は話し上手に
なろうと言われてた。
いまだに、なかなか簡単にはいかない事も多々あるけどねー。