イレウス診断といっても、初期のサブイレウスの頃だけど、

当時は短期入院して、退院時に「退院支援計画書」なる紙をもらっても、

その中の「医師からのアドバイス」は

柔らかいものを食べましょう。

 

だけだった。

具体的に、どういった食材を、どう食べればいいか、など

管理栄養士からの話もなかった。

管理栄養士からの指導は医師が必要と判断するか、又は患者から栄養士との

面談を希望しないと栄養士さんとは会えなかった。

 

サブイレウス発症も子宮頸がんの晩期後遺症の位置づけのせいか、入院する病棟は

消化器外科ではなく、いつも婦人科だったねー。

婦人科の担当医は、うらんのサブイレウスについて、あまり深刻に捉えてないよう

だった、、だから栄養士からの栄養指導もなく。

通過障害を起こしかけて入院になったのに、出てきた病院食が

シメジが山盛りの炒り豆腐アセアセ

 

ちょうど面会に来てくれた緩和ケアサポさんが

「なんで、こんなものを出すんでしょうね~~」と言って、二人でお皿から

シメジを一つ一つ取り除いたっけ。

当時も病院食は「一般食」だったわけ。

 

それで、食事は毎日のことだから、ナニを食べたらいいのか?の解決策として

ネットで知り合った腸閉塞患者さんが退院時に病院から渡されたという、

食品表のコピーを送ってもらって。

 

コレ↓もしかしたら以前にもアップしたかもしれない

Dropboxにpdfでアップしてあるのでファイル共有してもいいんだけど…

本名のサインが入ってるので(^^;とりあえず画像で。

この食品表を参考にして料理を作っていた。

「その食品の何がいけなくて、食べてはいけないのか」ということはおいおい

勉強していった。

 

もちろんネットでも腸閉塞患者さんが具体的に、どんな料理を食べているかも

ググりまくったけれど、案外知りたい情報はヒットしなかったのだった…

残るはアナログ的に市販の書籍。

下に紹介する本は術後癒着にも配慮した料理が載っているので、ノートにせっせと

転記したよ。うらんの場合はラッキーなことに、この本が図書館にあったので、

自腹を切らずに公共のリソースを利用。( ̄▽ ̄;)

 

 
 
 
 
 
 

 

手元のレシピノートで確認すると、この本の料理を転記したのは、

2016年の10月14日、と書いてあるので、この年の9月にサブイレウスを

発症したから、それから一月後に借り出したことになる。

白菜と豚肉の甘酢炒め、とか(お酢ダイスキ)

冷しゃぶ酢味噌がけ(やっぱりお酢が…( ̄▽ ̄;))

あんかけうどん

ナスのみそ炒め

青菜と厚揚げの炒めもの

ギョーザ、ドライカレー、ブロッコリーと人参の白和え、などなど

レシピノートに書き写してますね、、

 

この本のメニューをほぼ作り終えた~頃に、今度はちゃんと自腹で

購入した本が、下の炎症性腸疾患の患者さん向けのメニュー本。

 

 

炎症性腸疾患と腸閉塞は病気は異なるけれど、基本的に

消化管に負担をかけない食材や、注意が必要な食材として、

脂肪が多いもの

不溶性食物繊維が多いもの

は共通しているし、

調理法も、油はあまり使わない、炒めるよりは蒸す、ゆでる、

胃の消化酵素で消化できずに胃を通過してしまう野菜の皮など

は事前に剥いておく、野菜は繊維に直角に包丁を入れる、とか

 

低脂肪、低残渣、でも高カロリー食。

細かいところや個人差によって、この病気の患者さんはダイジョウブ

だけど、うらんはダメだったーていうレシピもあったことはあった、

例えば、生ニンジンを使ったキャロット・ラペ、、

一番細いスライサーのアタッチメントで千切りにしても、「生」って

ところでひっかかった。

2日続けて試し、2日続けて腹痛に苦しんだので、それからは必ず

火を通したよ。

 

食材で、食べていいものだか判断に迷うモノについては、病院の

管理栄養科まで出向いて、栄養士さんに相談してた。

 

この頃は、、前に書いたっけ?

毎食作ったものをデジカメで撮って作成していた食事日記をプリントアウトして

栄養科に持ち込んでた。

「日ごろ、こんなモノを食べています~」というアバウトな説明より、

今日は、主菜はコレ、副菜はコレとコレ、

使った食材はナニナニ、

調理法は、スチーム、、

と、事細かに記録した内容を見てもらうことで、より具体的なアドバイスを

もらえた。

 

ただ、これだけ、患者サイドで努力しても、

サブイレウスでも、

何度も再発したから・・・・

 

入退院を繰り返すと、だんだんと、

努力する意欲が減退して~

食卓に出すお皿の数が減って~

 

それでも

なんでも食べるわけにはいかないから

 

今も栄養士さんが「食べるのは控えたほうが」という食品食材は

ほぼ「食べるな」と同義に考えていて(^^;

口にしないかな~

 

このお正月に入院したときも

管理栄養士さんに

「食べてダイジョウブかわからないもの、

不安を感じるものは

食べない。ことにしてます」と話したのだ。

 

入院するたびに一応学習して、、

これまでは「病院食で出てくるものはダイジョーブ」と、

出てきた病院食を自宅でも再現したりしたけれど、

腸閉塞患者に特化した「食材選択食」はなく、

基本、「一般食」と「病態食」の二択なので、

具体的に栄養科に指示しないでいると、

 

もやしのカレー炒め

紫花豆の甘煮

さつまいもの甘煮

ひじきの煮物

ワカメの味噌汁

 

などが堂々と出てくるのだ( ̄▽ ̄;)

食上げの段階で

「お粥の友」に

海苔佃煮、梅びしお、たいみそ などが付いてくるけど、

消化器外科のセンセイが、

海苔佃煮や、里芋や、バナナに

「食べてはあかんぞ」のバッテンを入れるので、

栄養士さんに相談したら

栄養士さんも戸惑っちゃって、

困るのは患者なのですよ、、

 

結局、食べる「量」の問題ということになり…

 

食器棚から、大皿や大き目の小皿の姿が消え、全部小さめの小鉢に(苦笑)

昔ダイエットに励んでいた頃、

見た目も満足感を得る要素だから、キレイなお皿や可愛いトレイを

使いましょう、大き目のお皿に上品にダイエット用の料理をちんまり

盛り付けて~

なんてやっていたが、今は小さめのお皿に、おさまるだけの量を

盛り付けている。

 

見た目も満足感を得る要素といわれたけど、見た目はもう、

どうしようもないから、刻み食なんかになっちゃうと特にガーン

満足感はどこに求めたらいいやら。