4月20日に牡羊座で新月が起こりそれは同時に日食を伴います。

 

 

 

 

新月はスタートでその次の新月までの期間のテーマとなるのですが、日食はこの新月の強化版というところで、この日食の有効期間はその次の日食が起こるまでのおおよそ半年間と言われます。

 

日食は月によって太陽の光が隠されて、また光を取り戻すというところから「死んで生まれ変わる」「それまでのフェーズが終わり、また新たなフェーズが始まる」などの意味を持ちます。

 

古代の社会ではこの日食はとても重要な意味を持ち、「王が死んでまた新たな王が生まれる」などの出来事の前触れともいわれていました。

 

個人的な感情の月に対してパブリックな意味を持つ太陽が変化することからも、日食の影響は個人よりも社会の変化となって表れることが多いようです。

 

そして日食は牡羊座の最後の度数で起こります。

 

前回の新月は占星術上での1年の始まりの太陽が牡羊座に入った直後で起こったことからも、大きな意味を持つものでしたが、また大きな意味を持つ日食が連続で牡羊座で起こることになります。

 

牡羊座は直感でとりあえず始めてみる性質があります。

 

これは前回の新月の意味の「新たなスタートをきる」ことが1年ほどの影響を持つことに対して。このもう一つの牡羊座の日食で、そのスタートが「死んで生まれ変わる」つまりはこの前に建てた目標をもう一度点検しなおすということで、そこから強化した設定で大きく動きだすということが考えられます。

 

点検し直すというよりも、状況的に見直しを迫られるといった事になりそうですが、そこからのやり直しは大きな力を持つ事ができそうです。


 

この日食の近くには発展や拡大の木星がある事と、日食が起きる際にドラゴンヘッドかドラゴンテイルと言われる計算上のポイントがあるのですが、今回の日食は木星と同じで発展や拡大を表すドラゴンヘッド側で起きていることでポジティブにこの「新たなスタート」を成長させることができます。

 

気を付けた方がいいことは日食や月食はパワーが強すぎて、コントロールがしにくいという面があることで、日食からの流れには逆らわずに「運命的にスタートを仕切りなおす」という事になると思います。

 

 

 

 

オーストラリア出身の占星術家 Bernadette Brady はサロス周期という18年と11日ごとに同じような条件で起こる日食の周期があり、このサロス周期が同じ日食は占星術的に同じような性質をもつと説明しています。

 

今回の日食はサロス周期129番になり、このシリーズは「非常に官能的で突然の性衝動や欲望や、出産や子孫繁栄に至るまでの影響がある日食シリーズ。これは繊細ではなく、人々を油断させ、長年隠していた自分自身の非常に深い衝動を呼び起こすかもしれない。」とBradyは述べています。


同じサロス周期の18年と11日前に起きた日食(2005年の4月ごろ)からの半年間の影響がどんなものだったかわかる人はその時の事を思い出して見るといいでしょう。



 

 

今回の日食は官能的な影響をもった新たなスタートを仕切りなおす、となりそうですね。