5月30日から6月23日まで水星が双子座で逆行をします。

 




逆行とは太陽との公転との関係で地球からみて水星が普段進んでいる方向とは逆方面に移動しているように見える現象です。

 


占星術では水星は思考やコミュニケーションなどを表し、逆に動く作用をするということで、思考が内面に向かい、過去を振り返ったりすると解釈します。

 


思考がストレートに表されれば問題はないのですが、注意が内面に向かうということで、言葉や意味を取り違えてしまったりして、ミスが多くなったりすることに。

 



約束を勘違いしてしまったり、操作ミスをしたりして、時間通りに計画がすすまなかったり、公共交通機関の時刻が遅れてしまったり、契約事のミスで2度手間、3度手間をしやすくなったりするということも。


コンピューターや機械の障害などもあるかも。

 


悪いことだけではなく、内面を振り返り普段なら気がつかなかった深い理解にたどり着いたり、何度もやり直すことで技術が向上したり、コミュニケーションが戻ってくるということで昔の知り合いから連絡がきて交流が復活するということもありえます。

 

 

このようなことが大体の水星の逆行の説明なのですが、今回の逆行は注目すべき様々な要素が盛り込まれています。




 

水星の逆行は4か月ごとに3週間ほどの期間起こるのですが、今年3回ある水星逆行はすべて風の星座(水瓶座、双子座、天秤座)で起こります。

 

2021年

1月~2月の逆行  水瓶座

今回の逆行     双子座

9月~10月の逆行 天秤座

 

去年の末に大きな話題となった木星と土星が20年に一度会合する社会の流れを表すグレートコンジャンクションが水瓶座で起こりました。

 

そしてこれからほぼ200年間は20年ごとのグレートコンジャンクションは風の星座で起こり続け、風の時代が始まったといわれました。


 

その風の時代の最初の年の水星の逆行はすべて風の星座で起こるということで、風の時代を考え、振り返り、理解を深めて、これからの計画を作るタイミングとも言えます。


 

風のエレメントはまさに思考や情報であり、水星も思考と情報をつかさどっていますので、風の性質の天体が風の星座にあるということで意味は深まります。

 


双子座は柔軟の風であり、その場の環境に合わせて情報を集める好奇心の星座であり、どんなことも知っている(知りたい)星座です。


 

この双子座水星逆行期間というのは情報についての取り扱いや理解を深めるということが思い浮かびますが、他にも重要な星回りが複合的に絡んでいます。

 




まずドラゴンヘッドと言われる太陽と月についての計算上のポイントが現在双子座にあるのですが、ドラゴンヘッドがあるポイントは増幅や与えられるという性質があり、単純に発展すると言われます。

 


そうなると双子座にある水星の情報は増大して増えていく、そして逆行で増大していった情報を振り返るということ。

 



ドラゴンヘッドの近くで新月や満月になると日食と月食が起きます。

 

前回の記事の射手座の皆既月食ですが、双子座にある太陽と180度向かい合った射手座の月が月食になっていますので、射手座単体の意味ではなく双子座もそこに意味が含まれます。

 

日食と月食はほぼ半年に一度、連続で起こるものであり6月10日には双子座で日食が起こります。

 

日食や月食は何かが終わり何かが始まる「生まれ変わり」という意味があり、それは運命的に起こり、なんの分野が終わるか始めるかというのは予想もできないとされます。


 

この日食が双子座水星の逆行期間に双子座で起こるということは、運命的な双子座的な出来事を受け入れて、それはなんなのかということを考えて対応していくように思えます。

 



そして、さらに日食月食は双子座射手座ラインの出来事であり、この双子座射手座と同じ柔軟宮と言われる魚座で5月14日に木星が入り海王星と共鳴することで希望や楽観的になるが、非現実的な不安定な要素が大きくなると記事にしました。

 


この魚座の木星と海王星は双子座に大きく影響を与える配置になってしまいます。

 



簡単に構図をみると魚座のほうで楽観的にこうなったらいいなという、希望が出てくるのですが、それが大げさすぎたり、嘘だったりして収拾のつかない意見を双子座のほうで対応しなければならず、拡大増大しきった情報を吟味して整理しきれずに何かが崩壊してしまい新しく構築しなおさなければならないといった状況が想像できます。


 

とにかく、大げさで、まとまりのない状況に飛び込まざる負えないようなことがあるかも。

 


もう一つの大きな出来事はこれも今年3回ピークをむかえる土星と天王星のスクエアで「制度の反抗」「古い制度を壊す」の意味があり水星逆行期間中の6月15日に起こります。


これもまた大きな不安定要素で社会改革に関わるような出来事などに対処していかなければならないという事が考えられます。

 

 


 

まとめると双子座での水星の逆行期間は風の時代の始めの風についての見直しと、日食があり、土星と天王星のスクエアがあり、魚座にある木星と海王星の不安定な状況が押し寄せてくるということが流れになっています。



 

普段の逆行よりもさらに様々な要素があるので、振り返って考える情報の量は大量になってきそうです。


こういう期間の水星の逆行なので無理に立ち向かうというよりは、流れに身を任せて出来ない事はそのままで受け入れるという事が大切になってきそうですね。