5月14日に木星が魚座入りします。

 



木星は逆行を繰り返しながら3回魚座に滞在します。

 

1回目は2021年5月14日から7月28日まで

2回目は2021年12月29日から2022年5月11日まで

3回目は2022年10月28日から12月20日まで

 

魚座は本来木星が居住地にしている星座であり、木星の意味が強まります。

 

そして現代占星術では魚座は海王星も居住地であるので、現在海王星は2011年から2026年まで魚座に滞在しており、海王星の影響力を15年ほど与え続けます。

 

木星はおおよそ12年で12星座を一周するので一つの星座には約1年ほど滞在しますが、おおよそ12年前に木星が魚座に滞在した時には海王星はまだ魚座に到達していませんでした。

 

このことから魚座を居住地とする木星と海王星が同時に魚座にいるという現象はまれにみるタイミングになります(前回木星と海王星が魚座に同時に滞在したのは165年前)。

 

海王星ですが、芸術やスピリチュアルの天体であり、理想は高まりますが曖昧さは増していき、現実との区別もままならないといった要素があります。

 

2011年から魚座に海王星が入ったことでスピリチュアルな気配も高まり、精神性を追い求めるといったムーブメントが強まっていったように思えます。

 

海王星は理想を描きますが、冥王星はそれをどういう風に追及するかという作用であり、2008年から現在まで冥王星は山羊座にあり、社会的に現実化すること、ビジネスにすることといった場面で作用している向きがあり、理想的な環境を手に入れる(お金を稼いで世の中の役に立ちたい、リタイヤメントして田舎暮らしする、海外移住する、などなど)といった海王星の理想を冥王星で現実化するといった作用が働いていたように見えます。

 

海王星の象徴のスピリチュアルといった要素を冥王星がビジネス化してお金を稼いで、自己実現しようといったような考え方がずいぶんと増えたように見えますが、その裏で海王星のネガティブな面である、「おおげざ、嘘、詐欺」といった事もよく見られるようになりました。

 

自己現実や理想の暮らしのためにビジネスでお金を稼ぐことの手段に「大げさ、嘘、詐欺」を使う現象が海王星魚座、冥王星山羊座の後半になってくるととても目立つようにも感じられます。

 

さて今回の本題である木星の魚座入りというのは、その観点からみると海王星の非現実性をもっと助長してしまう動きに見えます。

 



木星は理想を描き、拡大を促すので、ますます理想が高まって大きくなるのは楽観が強まるので気分の上ではいい状況であります。


 

水の星座を中心とした愛情の面で言うと、これほど好条件のタイミングはないかと思います。

 

実際に魚座、蟹座、蠍座の水の星座の要素が多い人たちには、満足のいくような心の交流を感じられることになる時期になりそうです。

 

しかし、この木星海王星の曖昧さや非現実性に翻弄されそうなのは、3区分での乙女座、双子座、射手座(と魚座)の柔軟宮は、もともとがその場の状況に合わせる安定感のない軸ですが、木星と海王星のつかみどころのない不安定さに直撃されることになりそうです。


 

現在は太陽に近い天体の水星も金星も双子座で運行をしています。

 

双子座は柔軟宮でこの木星と海王星に不安定にされられる位置になります。

 

そして双子座にはドラゴンヘッドがあり、ドラゴンヘッドの近くで新月と満月が起こると日食と月食になります。

 

日食と月食が起きるのと何かが終わり、何かが始まるといった「死んで生まれ変わる」といった出来事に結びつきやすくなり、自分でコントロールできる類いのものではないので注意が必要です。

 

次の5月26日の射手座の満月は皆既月食になり、その次の6月10日の双子座の新月は日食になり、柔軟宮の組み合わせで魚座の木星と海王星に緊張した角度となり、不安定な中からあまり決断をしにくい状況になってきそうです。


 

環境的な観点からは、魚座木星と海王星は水の災害、雨が降り過ぎたり、高温多湿になり過ぎたり、液体の流出、石油が漏れ出るなどやウィルスの拡大といった事もあるのでそういった面で注意が必要かもしれません。

 

 

と、ネガティブな要素が多そうに説明してしまったのですが、木星は本来幸運をもたらす天体であり、単純に魚座とそれと調和した位置にある水の星座の人達にはいい時期と考えていいと思います。

 

理想や芸術性、愛情が高まりそこに浸ってみるというのもいいですね。