被災地と舞台と | 広崎うらんオフィシャルブログ「うらんの気まぐれ日記」Powered by Ameba

被災地と舞台と

『ピノキオ』東京公演、もう折り返しとなりましたキラキラ
僕は連日他の現場と行き来しながらも、作品が少しでも良い方向へ昇ってゆくよう、周りを固めつつその先へと導いておりますアップ

「うらんのき」に熱心に通う女性の方から、被災地へボランティアに行った時のお話を聞いて、思わず涙が溢れてしまいました。そのお話を僕は『ピノキオ』の稽古中にみんなにちょっとだけ話しました。彼女達に観てもらえるだけのことを皆は出来ているのか?これはひとつの大きな仮題でした。
僕はREVOも、家を失ってもREVOを観ることを励みに頑張ると知らせをくれた、その一人の為に、その子の為だけにでも財産無くしてでも公演をやろうと頑張りました。僕は逆にものすごく勇気を貰いました。
今回も『ピノキオ』のブログに、そのお友達からのコメントが書かれていて、また僕は嬉しい気持ちでいっぱいになりました!ここでご紹介させて下さい。


「はじめまして。
最初の日に見に行きました。舞台を見るのは初めてでした。
DVDなんかで見るのと違って、みなさんが大きくて、凄くて、私も負けていられないと思いました。

私は岩手の大船渡というところで、地震にあい、避難所生活をしています。
両親の亡くなった人もいます。家の無くなった人もいます。
私は家族は無事でしたが家が無くなってしまいました。
本当は4月から就職も決まっていたんですが、働くはずの場所が津波に流されて無くなってしまいました。

避難所でだらだらする生活だったんですが、ボランティアで来た人がブラック&ホワイトのDVDを見せてくれたんです。それがなんか凄く今の自分みたいで、天使と悪魔が自分にいるみたいで落ち込みました。

ボランティアの人が、このブラック&ホワイトの人達がまた舞台をやるから見に来なさいと招待してくれました。
見てびっくりしました。私のことを言われているんだと驚きました。
どうせ何をやっても無駄と思っていたんですが、どうせならやってみようと思いました。

見に行ってよかったです。
私は高校の時、チアリーディングをやっていました。地震のせいで集まることもしなかったんですが、集まれる人で集まってチアもやって行こうと決めました。
友達のひとりが足を切断してしまい、私達は申し訳なかったんですが、その子がチアを続けようって言ってくれたんです。その子は舞台を見ることができなかったんですが、どんな舞台だったのか、みんなで教えてあげました。

本当に勇気をもらいました。
この先やっていく勇気をもらいました。
生きていくことの元気をもらいました。
ありがとうございました。
東京、大阪とあると聞きました。
みんなに勇気を与えてください。
見ることができて本当に良かったです。
みなさんありがとうございました。

岡野郁 」

岡野さんのお友達、残念ながら足を切断してしまった彼女の震災時のお話を僕は聞いていたのですが、彼女は僕の舞台をDVDで観て、「義足をつけて必ず『うらんのき』に遊びに来たいと!」言ってくれたそうです。僕は彼女の為にどうしてでも「うらんのき」を続けてゆこうと思いました。
昨日も何年も前のREVOを観て、その感動を持ったまま初めて参加して下さる方、以前に仕事で一緒だった小学生が30cmも大きくなって初めて遊びに来てくれたりと、初参加の方が5人もいらっしゃいました!!!どこかに会える場所があるって、開けた場所があるってとっても大切なことだと思いましたハート

みんないつもありがとう!そうして僕もいつもみんなから沢山の感動を頂いてますキラキラこれからもそんな絆を大切に頑張ってゆきたいと思いますニコニコ