このポイントにさえ知っていればバーナム効果は簡単に見破れます。
何か言われたら、以下に注意して下さい。
前者なら間違いなくバーナム効果、後者なら絶対に違います。
後者は確実にバーナム効果ではありません。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
バーナム効果について、解説しているサイトや人、
記事は多いでしょうが、
おそらくこんな風に、ハッキリした線引きで、
見分け方を解説しているサイトは、無いと思います。
ただ、何となく・漠然と、
「当てられたかと思ったかも知れないが、
それが当たる人は他にもいる。」
「注意しましょう！」
程度がほとんどのはずです。
なぜ「ハッキリした見分け方」を、解説出来ないのか？
それは、最初から、
バーナム効果の前提（定義）が、間違っているからです。
「誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、
自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象。」
（wiki）
「誰にでも当てはまる事を
あたかも自分だけが当てはまるように刷り込まれてしまう現象の事。」
（pixiv）
「誰にでも当てはまる性格の記述を
さも自分のために診断された内容だと思い込んでしまう
現象を指す心理学用語である。」
（ニコニコ大百科）
以前にも書きましたが、以上、全部間違っています。
（ただし、ニコニコはかなり惜しい。
反対にwikiは、まるで外れです。）
“俗に”バーナム効果と言われている物
＝フォアさんの実験の解釈＝については、
誰にでも当てはまる。必要など無いし、
自分だけに当てはまる。と思ったわけでもない。
ミもフタも無く、言っちゃえば、
「本当のテストか？そうでないのか？
見分ける方法の無い状態で、専門家と称する人がテストを行い、
こちらがテストの結果ですと渡された、該当度の高い回答内容を、
被験者はそのまま、テストの結果と受け取った。」
と言うだけのお話です。
起きている「効果」は、
「やってないテストを、やったと思わせた
（テストによって出された回答と思わせた）」であり、
「誰にでも当てはまる」必要など無いし、
「自分だけに当てはまる」とも思っていない。
性格限定の、お話しですらない。
そもそも、
「誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、
自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象。」
なんて無いんです。
この定義が本当なら、血液型性格判断なんて、
誰が聞いても、バーナム効果になりません。
キチンと考えれば、
「誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、
自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象。」
など無いから、
今度は、イキナリ、
「他にも該当する人がいるようなような記述を、
自分に当てはまる記述だと思った。」
程度で、バーナム効果と思ってしまうのでしょう。
そうすると、もう、
「日常会話のほぼすべてはバーナム効果」
になってしまうんですね。
バーナム効果の定義・判断基準自体が、
「何にでも該当するような曖昧で一般的な記述」
に、なりますから。
だからむしろ、考え方としては、
「間違いなく、バーナム効果ではないと断言出来るのは、
どのような記述の事なの？」
「バーナム効果である無しの違いは、どこにあるの？」
を、
考えてみる事が、手がかりになると思います。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
なぜ、
「バーナム効果に気をつけましょう。」
「バーナム効果に騙されないようにしましょう。」
と言いながら、
「これはバーナム効果！これ以外はバーナム効果ではない！」
「バーナム効果の、具体的な見分け方はこれ！」
と言う、
具体的な線引きが出来ないのか？
それは、
「誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、
自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象。」
など、
最初から無いために、
バーナム効果の定義自体を、
「何にでも該当するような、曖昧で一般的な定義」
にして、考えてしまう。
その結果、
「どれもこれも、バーナム効果になってしまう。
（バーナム効果の主張は出来るが、
バーナム効果ではない明言は出来なくなってしまう）」
のだと思いますよ。
もちろん、占いも血液型性格判断も、
バーナム効果ではありません。
（これも毎度、言っていますが、
だから血液型性格判断が正しい！
と言う事では、ないですよ。）
占い師さん、占い好きな方は、
安心されて良いと思います♪
