僕はいろいろな占術をやってきましたが、僕の中で

一番面白いというか、一番「使える」と感じるのが、

「ホラリー占星術」です。

 

占者(占星術師)が、ご相談の内容を伺って、質問

を明確に理解した瞬間のホロスコープで占います。

 

物事の成り行きが読めます。非常に便利で、鑑定が

ものすごく楽になりました。

 

例えば、この土地家屋を購入して良いか?という

ご相談の場合、僕だったら、まず風水をしっかりと

見て判断したいわけです。しかし、それでも、土地

の中に何が埋まっているか?(例えば、昔、そこが

お墓で、遺骨が埋まっているとか)というところま

では見えないし、例えば、先々、水害があるとか、

立ち退きがあるとか、そういう総合的な判断までは、

いくら現場を見ても分からないものです。

 

そこで、風水を見ながらも、ホラリーで「この土地

を買ってよいか?」を見ておけば、間違いのない

判断が出来るわけです。

 

「この人と結婚して良いか?」「この会社に就職し

て良いか?」「この日、旅行に行って楽しいものに

なるか?」といったことが明確に出せます。

 

もちろん、周易・断易・タロット・遁甲・六壬系を

使いこなせれば良いのでしょうが、僕は、その方面

にはセンスが無かったです。その方面も、そこらへ

んの占い師よりも勉強してきた自負はあるのですが。

 

さて、最初は、伝統的な古典ホラリーを学びました。

 

しかし、古典ホラリーでは、「このホロスコープで

は判断してはいけない」というルールがいろいろと

あります。そうすると、1日の半分くらいは鑑定が

できません(苦笑)

 

そうすると、「また、連絡してください」と言う

しかないです。でも、二回目にご連絡を頂いたとき

も、鑑定してはいけないタイミングだったら・・・

 

また、「この会社に就職して良いか?」といった、

~して良いか?という質問が、古典では、一切禁止

されています。

 

「この会社に就職することになるか?」は鑑定可能

です。でも、~して良いか?が占えないと、占い師

として、仕事になりません。

 

さらに、古典では、見るべき要素がすごく多くて、

最終的に、YESなのかNOなのかを判断することが

「簡単ではありません。」

 

古典ホラリーは、

 

・占う時間が制限される

・~して良いか?という質問が禁止されている

・見るべき事項が多く、判断が複雑になる

 

という欠点があります。

 

結局、鑑定では、使いにくいです。

 

そこで、僕は、次にモダンホラリーを学びました。

 

モダンホラリーと言っても、いろいろなやり方が

ありますが、僕は、アメリカで、おそらく一番

有名な先生に師事しました。

 

いろんな先生の洋書を読みまして、一番しっくり

くる先生のコースを受けました。直接、メールで、

アメリカの先生に何度もやり取りさせて頂きました。

本当に有難いことです。

 

やっぱり、一流は凄いですよ!

 

モダンホラリーは、古典の複雑な要素を省いて、

シンプルで的中率の高いものに完成されています。

結局、モダンと言っても、古典ホラリーの研究が

土台にあります。

 

モダンの特長としては、

 

・時間制限がなく、いつでも占えます。

・~して良いか?という質問が許されます。

・簡単で、シンプルなステップで、YES/NO判断

 ができます。(そして、的中率が高いです。)

 

古典ホラリーとモダンホラリー、比較すれば、

僕としては、モダンホラリーの方を勧めます。

 

しかし、モダンホラリーであっても、100%の

的中率とは言えず、80%くらいかなと感じます。

若干の死角があるのです。

 

そこで、皆川剛志先生が、新著を出されましたの

で、改めて、古典を学び直し、モダンの足りない

部分を補おうとしています。

 

 

この本の皆川先生の「訳者あとがき」170ページ

は、この1ページのためだけに数十万円支払っても

全く惜しくない「秘訣」が書かれています。

 

この秘訣は、前著に書かれていなかった内容です。

 

現時点では、僕は、モダンでYES/NO判断をして、

念のために古典で他の要素も確認するという形に

なりつつあります。こうすると、死角が無くなる

んですね。

 

例えば、「この人と付き合えますか?」は、僕が

学んだモダンでは5ハウスで見ますが、古典では

7ハウスで見ます。そこで、モダンの視点で

5ハウスを読み、古典の視点で7ハウスも見ます。

モダンの視点で7ハウスは見ませんし、古典の

視点で5ハウスは読みません。混ぜるのではなく、

別の視点から確認するということですね。

 

ほとんどの場合、違う道をたどっているはずなの

に、不思議なことに同じ結論になります。

 

稀に結論が違う場合には、モダンか古典、どちらか

に見落としている部分があり、そこを深めていくと、

新しい発見があったりします。

 

しかし、モダンを知らず、古典だけで判断していく

のは、やっぱり「高度な職人技」にならざるを得な

いと思います。

 

ただ、それでも、ホラリーは、古典ホラリーが基礎

です。(つまりは、古典とモダン、どちらも大事だ

ということです。)

 

古典ホラリーの皆川先生は、非常に明晰で、お人柄

も素晴らしいです。何度か不明な点を質問させて

頂きましたが、非常に丁寧に、的確なご返信を頂き

ました。僕が尊敬している先生の一人です。

 

(お声も、かなりイケメンです。)

 

古典ホラリーを学ばれたい方には、皆川先生を

オススメします。