今年は、8月7日が立秋なので、7月19日~8月6日が、

今年の夏の土用となります。

 

 

五行説で「土」は、「つなぐ」意味があります。

 

季節から季節への移行期間、季節と季節を「つなぐ」期間

には「土」が充てられています。

 

今年は辰年で、辰(たつ)は土ですので、今年の土用は、

影響が強くなると予想されます。

 

そうした季節の変わり目ですから、体調を崩しやすい時期

と言えます。

 

体調を崩しやすい時期だから、ウナギでも食べてスタミナ

をつけましょうと、平賀源内が「本日 土用丑の日」とい

うキャッチコピーを考案したことから、ウナギを食べる

習慣となりました。(クリスマスにケンタッキーを食べま

しょうという日本だけの宣伝文句と同じです。アメリカで

はクリスマスに、ケンタッキーのようなジャンクフードは

食べません。)そもそもは、土用とウナギは全く関係ない

です。

 

さて、土行の強まる季節ですので、まず、やってはいけな

いことは、「土地を深く掘る」ことです。

 

「土用は土いじりをしてはいけない」とか言う人がいます

が、それは知識不足です。ガーデニングや畑仕事のような

「浅い」土いじりは問題がなく、やって頂いて構いません。

また、家屋の改修工事などもやってかまいません。木を切

るなども問題ないです。

 

やってはいけない土いじりとは、大きな木の根っこを動か

すとか、家の基礎工事や取り壊し工事で、土地深くに入っ

ている柱を動かすといった、土地の表面から20センチ以

上深いところの土に影響するような「深い」作業は厳禁で

す。これをやってしまうと、後日、原因不明の体調不良が

襲います。

 

実際のところ、中国の占い師さんは、あんまり土用を気に

してないですね。ですから、日本で言われるほど、あまり

深刻に受け止める必要は無いと思いますが、悪影響はある

にはあります。

 

もし、深い土いじりをやってしまったとか、土用期間に

どうも体調が悪いという場合には、金属の瓢箪を玄関と

寝室に飾りましょう。(ぶらさげてもOK)

 

 

 

逆に、土の強い時期に何かできる開運法として、次の

2つをオススメします。

 

 

・自宅やお墓の回りに純米酒を撒く

 

 これは大地の神様に日頃の感謝を込めて、お酒を

 捧げるつもりで注ぎます。

 

 このとき、

 

 「おん ぼだまいちり ばざらあらきしゃ かん そわか」

 

 というご真言を感謝を込めて唱えながら注ぎます。

 

 

・お地蔵様にお水をかける

 

 暑い日に外に立っておられるお地蔵様を見つけたら、

 できれば、柄杓(ひしゃく)にお水を取って、

 

 「おん かかか びさんまえい そわか」

 「のうまく さまんだ ぼだのう ばん」

 

 という2つのご真言をたくさんお唱えしながら、

 何度も、きれいなお水をかけます。

 

 このとき、私たちの罪穢れを代わりに引き受けて

 くださっているお地蔵様に感謝の思いで行います。

 

 お地蔵さまは、サンスクリットでは「クシティ

 ガルバ」と言いますが、クシティは「大地」の

 意味で、土と関係があります。