「ラーマクリシュナの福音」という、わりと厚めの本が

あるのですが、本書はその抄訳です。

 

この本とは、30年以上の付き合いになります。

 

日本ヴェーダーンタ協会は、同じ内容のものを別で出して

いますが、訳がいまいちです。

 

本書、田中かん玉さんの訳のほうが、すっと入ってきます。

 

田中かん玉さんは、バガヴァッド・ギーターも訳されて

います。

 

この本も、ほんとにすごいです。

 

 

 

 

バガヴァッド・ギーターというのは、インド哲学の中でも

ダントツで重要な聖典です。

 

古代インド、紀元前800年くらいに、クリシュナという

神人が誕生しまして、彼を信奉する教団があったのですが、

その教団の聖典がバガヴァッド・ギーターです。

 

イエスが誕生する800年前の聖典で、聖書なんかよりも、

はるかに得るものがあります。

 

本書がウイスキーのロックとすれば、聖書は水割りみたい

なものです。水割りのほうが飲みやすいですか?ww

 

 

あと、シャンカラのアドヴァイタ(非二元論)哲学について

は、ウパデーシャ・サーハスリーが真髄です。

 

 

この本は、おそらく、かなり難解と感じると思いますので、

よほど本気で取り組む気が無ければ、ブックオフに直行する

ことになると思います。

 

私には共感の嵐で、何度も何度も読みました。

本当に素晴らしい本です。

 

ラーマクリシュナは、バガヴァッド・ギーターも、シャン

カラの教えも「真理」だと述べています。

 

ウパデーシャ・サーハスリーの中のポイントを、現代語で

分かりやすく話しているのが、ラマナマハリシ、クリシュナ

ムルティといった人たちだと、私は理解しています。

 

 

私は、

 

・コタムリト

・バガヴァッド・ギーター

・ウパデーシャ・サーハスリー

・クリシュナムルティの本

・ラマナマハリシ

・マイスターエックハルト

 

といったものを長年、熟読・精読してきました。

 

これらは、実は、表面的には矛盾しているように見え

ますが、結局のところ、同じことを言っています。

 

 

こういった「本物」に普段から親しんでいると、いかに

そこらへんの宗教団体の教えや、そこらへんの坊さんの

理解が薄っぺらいか、分かります。