色々な人を見ていると、ゴミ一つを拾うことができるのも、
電車で席を譲ることができるのも、ましてやボランティア
活動ができるのも、ご先祖様の遺徳で出来るのだという
ことを思います。
ご先祖様、父母が善行をしている家庭では、それが子孫に
伝わって、子孫も善行をできるようになっていきます。
先祖の遺徳で、子孫は善行ができるのです。
突然、善行ができるわけではありません。
逆に言えば、先祖の遺徳が無ければ、善行もできないわけ
です。徳積みを勧めても、できない人は、そういう家系に
育っていないのかもしれません。
「先祖の魂は子孫に伝わる。我が身生まれてあるは、即ち、
是れ、先祖の身分れたる故なり。」※林羅山「神道伝授」
私たちは、ご先祖様の体から出てきたものですから、当然、
ご先祖様の影響を受けます。
また、子孫の善行は素晴らしい先祖供養になっています。
こうして善い循環ができていきます。
逆もあります。
先祖が善いことをしてないと、子孫も善行をできるチャンス
を捉えられません。それがまた先祖自身に、はねかえって、
先祖も救われません。
こうして、家系はマイナスのスパイラルに入っていきます。
私たちの日々の善悪が、そのまま子子孫孫に永く影響して
いきます。恐ろしいことです。
私たちも、いつかは誰かの先祖になります。
ですから、いま、この人生で、それぞれの家系の善行の基礎
を、しっかりと作っていく必要があります。
それが、子孫や家系を助けることになり、もしかしたら、
生まれ変わってくる自分自身を助けることになるかもしれ
ませんし、さらには、将来の日本をも助けることになります。