鑑定を始めたばかりの頃、私は鑑定書の控えさえ残しておけば十分だと思っていました。

困り始めたのは、2回目のご相談をいただいたときです。

しばらくぶりにお越しになった方から、「前にお話しした件なんですけど」と。

鑑定書の控えを開けば、命式もお伝えした読みも書いてあります。
でも、そのとき何を悩んでいらしたのかは、鑑定書には書いていないんですね。

鑑定書は「お伝えしたこと」の記録。

カルテは「うかがったこと」の記録。

役割がまるで違うので、別に持つ必要がありました。
私がカルテに残しているのは、主に4つあります。

 


 

✏️1つ目は、ご相談の主題をお客様の言葉のまま残します。

要約すると角が取れてしまうので、印象に残った言い回しはそのまま括弧書きで残します。


「もう若くないので」


こういう一言に、本題より多くのことが入っていたりします。

✏️2つ目は、その日にお伝えした読みの要点。

お伝えするか迷って外した読みも、迷ったという事実ごと残しておきます。
次にお会いしたときに、出す場面が来るかもしれないからです。

✏️3つ目は、お客様の反応。

どの話で表情が動いて、どこは響かなかったか。

✏️4つ目は、次回に向けた申し送り。

「大運の切り替わりが再来年なので、その頃に一度お伝えしたい」

そんなメモです。

逆に、書かないと決めているものもあります。

その方への評価です。

「この方は決断が遅い」

そんなふうに書いてしまうと、次にお会いするときの自分の目が曇ります。

行動は事実として残して、人柄の判定は書かない。
これは自分のためのルールにしています。

書くタイミングは、鑑定が終わってすぐ。
鑑定中はごく短い単語だけ控えて、目の前の方のお話を聞くことを優先します。
時間が空くと、印象的だった言葉の語尾から先に消えていくんですよね。

そして、作ったカルテを開くのは、次のご予約が決まった時点です。
当日の朝ではなく、予約が入った時点。
前回の内容を先に思い出しておくと、当日までに命式のどこを見ておくかが決まります。

最後にひとつだけ。

カルテには、お名前も生年月日も、ご家族のこともご相談の中身も入ります。
鑑定師が扱うものの中で、いちばん重い情報です。
紙のノートでも構わないと思います。

大事なのは、この記録がどこに置かれていて、誰の手が届くのかを、自分の言葉で説明できることだと思っています。

お客様に聞かれたときに答えられるか。

そこを基準にすると、置き場所は決めやすくなります。

みなさんは、鑑定の記録をどんな形で残していらっしゃいますか?

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