それで思わず言ってしまったのが、
『だったら、僕がもっと料理がうまくなったら、このお店を続けてもいいですか?』
ということだったらしい。
もちろん店主たちは驚いたらしく、
『そんな老舗とかそういうものではないから、別に自分たちの代でつぶしていいんだよ』
と言ってきたらしいけれど、
彼としては自分が海外から帰ってきて、
ここの定食を食べて、
『あぁ、日本に帰ってきたんだな』
と思えたことや、
両親のことを懐かしく思い出せたことを考えると、
ここがなくなるのはあまりにもさびしいので、
店主に必死で掛け合ったらしい。
それに根負けしたのと、
やはり自分たちとしてもなくしたかったわけではないので、
店主も彼の申し出を受け入れてくれたらしかった。
続きはまた後で~☆